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たんしんつうしん 台湾だより
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文芸社 |
発売年月日 | 2021/02/01 |
JAN | 9784286223209 |
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たんしんつうしん
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「真夏の太陽の下、ママチャリで往復8時間かけてマンゴーを食べに行く。」 帰り道ではちょっとしたご褒美(?)があったそうな。 ほのぼのと紡がれた日記のページをめくる度に、何度もクスリと笑った。 「楽しむのではなくて、面白がること」という樹木希林さんの言葉を思い出した。言い得て妙。6...
「真夏の太陽の下、ママチャリで往復8時間かけてマンゴーを食べに行く。」 帰り道ではちょっとしたご褒美(?)があったそうな。 ほのぼのと紡がれた日記のページをめくる度に、何度もクスリと笑った。 「楽しむのではなくて、面白がること」という樹木希林さんの言葉を思い出した。言い得て妙。6年間の台南での暮らしを、客観的に楽しむのではなく、どっぷり浸りしっかり面白がった作者の南国での日常は、まさにそれを体現していた。 余計な饒舌さはなく、丁寧に紡がれた素朴な文章は南風のようで心地良かった。ゆったりと読書する時間にとても似合った。 いつのまにか、甘いマンゴーの香る温かな世界にいざなわれてしまう。南国のゆるやかな時間。大らかな人々の暮らし。まとわりつくような熱い空気。スパイシーな八角の香りまで届いてきた。 そんな風景の中に在って、ふわりと自然体で日々の暮らしを面白がっている作者のその姿に、生活人としてのたくましさやしなやかさを感じた。 人生半ばを過ぎたけれど、私も面白がって生きて行きたいな。読了後、そんな明るい気持ちになっていた。そっと背中を押されていた。
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