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疑惑 文芸社セレクション
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文芸社 |
発売年月日 | 2021/02/01 |
JAN | 9784286222943 |
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私は、筆者が宝飾業界で大活躍をされていた時期に、取引先として知り合い、その人間性と飾ることのない姿に魅せられ、大きな信頼を寄せていた者です。おそらく筆者の周りには私のような人が多くいたのではないでしょうか。 今回筆者が小説を描き、出版をされたことを聞き、「また突拍子もないことを...
私は、筆者が宝飾業界で大活躍をされていた時期に、取引先として知り合い、その人間性と飾ることのない姿に魅せられ、大きな信頼を寄せていた者です。おそらく筆者の周りには私のような人が多くいたのではないでしょうか。 今回筆者が小説を描き、出版をされたことを聞き、「また突拍子もないことを始めたな」と思いましたが、これは驚きではなく、ある意味アトラクションのようなもので、ワクワクする何かを見せてもらえる期待値、つまり筆者から得られる「いつもの楽しみ」を自然に表現した感覚でありました。 小説を読み出すと、いかにも筆者らしい筆使いで、読む者の心の中にストレートに、そしてある意味図々しく、しかし全く悪びれもせず言葉という笠を被った感情が流れ込んで来ます。「あー、あの頃の感覚と一緒だな。」仕事を共にしていた際に筆者から得られた感覚を思い出し、「変わらないな」懐かしくまた嬉しく感じました。 作品に登場する人物の表し方も、一見ぶっきらぼうで子細構わず書いているように思えますが、不思議と登場人物の表情や一挙手一投足が目の前に投影され、呼吸感まで得られる作品は稀であると感じ、「(相変わらず)さすがだな」と感心しました。 主人公の苦悩する様子など、当時の筆者そのものでありますし、実際に多くを経験しているからこそ書くことのできる、(寧ろ事実の方が深くて文字にできないことも多いのであるが)ドロドロとした人間臭さと人間の本性を素のままに描いているところは、筆者の飾らぬ性格の表れと感じます。 加えて、作品を読み進めて行く中で、主人公が人間の深層に触れながらも、そこから学び成長していく姿は、本来人間の持っている秀逸の能力であると私自身改めて認識することが出来ました。起きた事は変えられないが、自らの懐にどう落とすのかが大切で、「うん。そうだよなぁ」と深く頷く作品でありました。 作品の最後には、筆者がこれまでに得た人生訓がまとめられていますが、巻末に全てを集約するように「平等は、人の命と時間です。」と綴られています。筆者は、事件に翻弄されながらも前を向き成長し続ける主人公の姿を通して、この人生訓を意思表示した(筆者に尋ねてみないと分からないが)ように思います。そして、それこそが今回小説を描き多くの人の目に触れるようにした目的、「人生の証し」であると私は思う。
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