1,800円以上の注文で送料無料

月に吠えたンねえ(1) アフタヌーンKC
  • 中古
  • コミック
  • 講談社

月に吠えたンねえ(1) アフタヌーンKC

清家雪子(著者)

追加する に追加する

月に吠えたンねえ(1) アフタヌーンKC

定価 ¥726

275 定価より451円(62%)おトク

獲得ポイント2P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2021/01/21
JAN 9784065219881

月に吠えたンねえ(1)

¥275

商品レビュー

5

1件のお客様レビュー

レビューを投稿

2021/02/11

近代文学と戦争、そして恋を濃厚なストーリーで描いた「月に吠えらんねえ」を著者自らがポップにリブートしたのが本作「月に吠えたンねえ」。 「吠えらんねえ」にあって「吠えたンねえ」にないものをあげると「戦争」「朔くんのこじれる恋愛」「親友・犀の不在と顔の喪失」。 長編ストーリー漫画から...

近代文学と戦争、そして恋を濃厚なストーリーで描いた「月に吠えらんねえ」を著者自らがポップにリブートしたのが本作「月に吠えたンねえ」。 「吠えらんねえ」にあって「吠えたンねえ」にないものをあげると「戦争」「朔くんのこじれる恋愛」「親友・犀の不在と顔の喪失」。 長編ストーリー漫画から1話完結ものの学習ギャグ漫画への変更と合わせて、「吠えらんねえ」で大きく扱われていたものが「吠えたンねえ」では”失われている”といえなくもない。しかし、それは同時に大きなテーマから自由になって「吠えらんねえ」では拾いきれなかった話題を扱えるということでもある。 文学者の収入や男色経験、病気や死因といった文学者と当時の社会についての話題や、俳句や短歌のそれぞれの文学的派閥の話といった直球文学史の話題まで「月に吠えらんねえ」と共通した「文学作品の擬人化」「詩のヴィジュアル化」の手法で表現している。この手法が学習マンガとしての伝わりやすさを生んでいる。 個人的には、特に口語自由詩の成立までを描いている第10話「口語自由詩といえば?(圧)」の回が、伝わりにくい話題を分かりやすく漫画化してくれているな、と感じた。詩のヴィジュアル化の面でも、この回に登場する口語自由詩の魁『塵塚』が「暗く汚いものを題材とすること自体新しかった」という解説こみで面白かった。 「月に吠えらんねえ」を読んだ人には、あの濃厚な物語の後にやってきた救済ともとれるし、未読の人には純粋にネタがコアな学習ギャグ漫画として楽しんでもらえると思う。 「月に吠えらんねえ」を途中で積んでしまった人や、2巻のチューヤくん回や4巻の高村夫妻のような朔くん以外の登場人物をピックアップした回が好きな人にもおすすめ。 できれば末永く続いてほしい漫画である。

Posted by ブクログ

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品