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赤ちゃんのための補完食入門

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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 彩図社 |
発売年月日 | 2021/01/04 |
JAN | 9784801304987 |


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赤ちゃんのための補完食入門
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商品レビュー
4.3
25件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
この1冊で補完食(離乳食)の疑問がかなりクリアになった。人に勧めたくなる良本。 「生後6ヶ月から鉄不足になる」というデータがありながら、生後5~6ヶ月から使用できる鉄強化BFがほぼ販売されておらず、「????」となっていたが、日本の文化的側面のことを知って、ある程度納得した。海外製BFの使用も視野に入れていきたい。 以下共有用メモ↓ 「離乳食」:母乳等から幼児食に移行する過程。母乳等から食事へ置き換えるイメージ ◎日本食に合っている、皆やってる安心感、参考情報多い、細かく決まっているが故に悩まない △情報が細すぎて振り回される、栄養の視点が少々かけている、母乳を早く辞めた方がいい風潮がある 「補完食」:母乳等だけでは足りない栄養を補完する。母乳等がベースで、食事を足していくイメージ ◎母乳をやめる必要ないが故に食事の進みが悪くても前向きになりやすい、細かい決まりがなく理解しやすい △情報が少ない、決まりが無さすぎて困る、日本の食材BFでは限界があるかも ・10倍粥に拘る必要なし。母乳の約50%のカロリーであるため。「すすることが出来ない濃さ、スプーンを傾けても落ちない程度の濃さ」推奨。お粥は早めにステップアップ&食事回数を増やしていくとよい。 ・母乳を控えなくて良い ・時期による食材の決まりは無い。 食べやすい形状に加工でき、栄養豊富で手に入りやすく使いやすい食材を与えることが重要。 ・鉄分不足において、生後4ヶ月から補完食をスタートさせても、生後6ヶ月スタートでも、特に利点も欠点もなし。あまり早くから与えても利点なし。 早すぎると哺乳反射で口に入ったものを下で押し出してしまう。 ・逆にスタートを遅らせるのは△。焦らなくていいけど遅らせすぎないように。 ・補完食を進めるスケジュールは離乳食と同様でOK。 ・回数は、進み具合を見るのではなく、「赤ちゃんに必要な栄養を補うためにはどうすべきか?」を考えることが大切。 とすると、ある程度の量を与える必要がある。ただ、別に急いで2回食へ進まなくても大丈夫。大変だし。 ・授乳と補完食、どちらが先でもOK。お互いにとってやりやすい方法で。 ただし4~6ヶ月は母乳が先を推奨。分泌量を減らさないため。成長曲線範囲内ならOK。 ・母乳だと鉄分が足りないからといって、ミルクへ切り替えるのは早計。母乳は長く続けたほうがよい。 ・1回1回の食事量に一喜一憂しなくてOK。 ・薄すぎると母乳とのエネルギーギャップが生じる為、ある程度濃さが必要。食べにくそうなら水分多くしてOK。 ・赤ちゃんが貧血状態を訴えることはない。顔色や血液検査などでようやくわかる。 鉄欠乏は神経運動発達系への悪影響を与える可能性がある。 ・ヘム鉄と非ヘム鉄では吸収率4倍ほどの差。ヘム鉄を意識的に取り入れたいが、どちらもバランスよく。 ・非ヘム鉄を与える場合は、ビタミンCや動物性たんぱく質も同時摂取が望ましい。 ・鉄分強化BFを賢く使うのもOK。ただし日本製だと6ヶ月初期にしようできるBFはほぼないかも。海外製ならある。 ・乳児期に牛乳を飲むと鉄欠乏性貧血になるためNG。フォローアップミルクの使用を検討するくらいなら、栄養面からミルクを使う方がよい。 ・鉄分豊富だから…といってレバーの摂りすぎに注意。ビタミンA過剰摂取になるため。 野菜に含まれるのはプロビタミンA(βカロテン)なので過剰症の心配なし。 ・ビタミンDの摂取は、しらすいわしキノコ卵黄。日光浴は夏場10分、冬場1時間。 ・食前口周りにワセリン ・魚は白身魚でも赤身でもOK。アレルギー、食中毒、調理特性、脂質の量の視点から特別白身魚がよい理由はない。 ・卵は栄養素の面で、卵黄から。 ・野菜ペーストは補完食として考えた場合、水分少なめが望ましい。 ・特定の食材を早くから取り入れない方が良い理由が「消化に負担がかかるから」なのは、エビデンスに欠ける。日本で初期から肉が使われないのは、文化的側面が大きい。 肉を無理に与える必要はないけど、日本では鉄強化食材が少ない以上、栄養保管のために肉はぜひ活用してほしい。 ・食品の種類よりも「この食べ物を問題なく飲み込むにはどう調理すべきか?」に注目する ・最終目標:家族一緒に同じ食卓で同じものを楽しく美味しく食べられるようになること!
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補完食=WHOが提唱している科学的な根拠に基づいた赤ちゃんの成長に必要な栄養を補う食事のこと 日本でいう離乳食のことだが異なる点がいくつかある 離乳食初期のうちに5倍粥を目指す 母乳より濃いものを意識 1日2回の食事からスタートする 食事の前にワセリンを口周りに塗ってあげる 卵...
補完食=WHOが提唱している科学的な根拠に基づいた赤ちゃんの成長に必要な栄養を補う食事のこと 日本でいう離乳食のことだが異なる点がいくつかある 離乳食初期のうちに5倍粥を目指す 母乳より濃いものを意識 1日2回の食事からスタートする 食事の前にワセリンを口周りに塗ってあげる 卵ボーロ比較的卵アレルギーの症状が出やすい
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補完食の考え方自体はこれから少しずつ広まっていくのかなという気がするが、補完食という言葉は離乳食と対比させるようなものではないような気がした。つまり「離乳食よりも補完食がいい」というようなことではなく「離乳食は、補完食としての役割を果たせるようやり方を考えましょう」というのが、補...
補完食の考え方自体はこれから少しずつ広まっていくのかなという気がするが、補完食という言葉は離乳食と対比させるようなものではないような気がした。つまり「離乳食よりも補完食がいい」というようなことではなく「離乳食は、補完食としての役割を果たせるようやり方を考えましょう」というのが、補完食に対する正しいスタンスではないだろうか。 本書では「補完食も離乳食も大きな道すじは実は同じ」と言っているが、その言い方自体や本書のタイトルが、そもそも補完食を離乳食とは異なるものとして考えているし、離乳食と補完食の対比のようなこともしている。 筆者が親切にわかりやすくまとめてくれようとしているのは感じるのだが、商業的な理由で「補完食」のインパクトを押し出したかったのか。そのせいでどうも筋が通っていないというか、分かりづらくなっているように感じた。 補完食という言葉を全面に押し出している割に、「補完食とは」の説明がどうもしっくりこない。 「離乳食は母乳・ミルクを食事に置き換えていくイメージ、補完食は母乳・ミルクを維持したまま追加する食事」とのことだが、それなら離乳食の方が栄養素が充実しているということになるのでは? それなのに、補完食の場合は栄養素が大事だから、離乳食でよくある10倍粥でなく5倍粥からスタート、とか、1日1回からでなくいきなり2回からスタート、などの説明があり、補完食は離乳食よりも栄養素が充実しているということだ。 本書の後半というか大部分で述べられている栄養素の説明や実践方法などは、補完食のやり方というよりも、「現在一般的になっている離乳食メソッドへの改善案」なのではないか。それを「(離乳食とは別の)補完食のやり方」としてアピールしているように感じた。 「補完食のやり方」でなく「離乳食をこういう考え方に則って見直しましょう」としてくれた方が、わかりやすいし取り入れやすいと思う。 補完食の基本的な考え方は、「母乳(ミルク)は2歳まで減らさずにあげつづけましょう、それで不足する栄養素を補完食で補いましょう」ということだと理解した。本書でもそのような記載がある。 つまり、母乳だけでいくと不足する栄養素があるので、そこをしっかりケアしましょう(これも既存の離乳食メソッドへの指摘)ということが、補完食の考え方のキモなのではないか。母乳を2歳まであげ続ける人にとっては、補完食(として述べられている知識)は非常に有益な情報がまとめられていると思う。 なお「ミルク育児の場合も母乳と同じ進め方でよい」と述べられていたが、本書の大部分は、母乳前提の話になっていると感じた。ミルクは母乳で摂れない栄養素が補われているので、基本的な部分の考え方は共有できるが、細かい実践論は事情が違う。 全体的に否定的な感想になってしまったが、本書の内容自体は有用な部分がたくさんあると思う。「補完食ってどんなんかな!」という読み方でなく、離乳食メソッドの一つとして採用する(離乳食は自分の考え方に合う一冊の本に従うとやりやすいと思うので)か、または離乳食の栄養素についての考え方の参考として読むのには良い本だと思う。
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