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月の家の人びと
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月の家の人びと

砂岸あろ(著者)

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月の家の人びと

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 エディション・エフ
発売年月日 2020/12/25
JAN 9784909819109

月の家の人びと

¥715

商品レビュー

3.5

2件のお客様レビュー

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2022/02/01

山科区の区民新聞で紹介されていた1冊。私事だが生まれ育った他区から結婚後、山科に移り住むと、いろんな人に山科のことをあまりに悪く言われ、な、なんで!いいとこやのに!と残念な思いをしてきた。しかしこの本には、自分が魅力的だと思っている山科の情感が詰まっていて嬉しくなった。月の満ち欠...

山科区の区民新聞で紹介されていた1冊。私事だが生まれ育った他区から結婚後、山科に移り住むと、いろんな人に山科のことをあまりに悪く言われ、な、なんで!いいとこやのに!と残念な思いをしてきた。しかしこの本には、自分が魅力的だと思っている山科の情感が詰まっていて嬉しくなった。月の満ち欠けと共に、悲しいことも嬉しいことも静かに紡がれていき、時は流れ、家族の様相も変わっていく。最後の章は、妙にリアルな皮膚感に変わった。映像ならいい結部かもしれないが、最後までどこか朧な家族像を見ていたかった気もする。

Posted by ブクログ

2021/04/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

どこか朧で寂しさのある昭和ファンタジーというか、独特の雰囲気がある。 八章までは★5をつけたいくらい好きだった。 終章だけは妙にリアルで、生臭さが伝わってくる異様な筆致にドン引き。 あのお母さんがこんななるんや…と、老いの恐怖に泣いてしまった。 夫は自殺、不倫相手の子供を任されるわ、二人も実子亡くすわ、生き残った子供は帰省も少ないみたいだし、お母さん踏んだり蹴ったりだなって。ひたすら不憫に思えて、妖精どころではなかった。 あとがきを読めば、著者の経験から着想を得た話で、終章は蛇足どころか起点らしいのだが、無理に繋げないほうがきれいだったのになぁと残念に思う。

Posted by ブクログ