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身の回りから人権を考える80のヒント
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 解放出版社 |
発売年月日 | 2020/12/28 |
JAN | 9784759267921 |
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商品レビュー
3.5
3件のお客様レビュー
【琉大OPACリンク】 https://opac.lib.u-ryukyu.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BC04601565
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JA滋賀の人権担当を務める著者が、同じ滋賀県内のJAグループ職員に向けて発行されている機関紙「みのり」で連載した記事を集めたもの。一つひとつのトピックが、ちょうど2ページに収まっていて読みやすい。 内容は、巻末の「推薦のことば」にある通り、著者の武部さんが、様々な研修会で得た講師...
JA滋賀の人権担当を務める著者が、同じ滋賀県内のJAグループ職員に向けて発行されている機関紙「みのり」で連載した記事を集めたもの。一つひとつのトピックが、ちょうど2ページに収まっていて読みやすい。 内容は、巻末の「推薦のことば」にある通り、著者の武部さんが、様々な研修会で得た講師との出会いや、日常で触れたテレビ、新聞、書籍、絵本等々から発せられる部落、障がい、ハンセン病、水俣病、子ども、LGBTにまつわる違和感や共感を言葉にしたものである。個人的には、周囲の目によって本当の怪物となってしまった「フランケンシュタイン」の話が印象に残った。 世界人権宣言や日本国憲法など、そういったいかにも「人権」に関わることの説明ではなく、あくまで、ぼくたちが触れる世界の範囲にある問題を取り上げる。しかも、「人権」という言葉をできる限り使うことなく。そこに、この本の著者の人権問題を大きな問題でありながら、目の前の出来事として考えようとするスタンスが貫かれているように思う。 ただ、内容以上に考えさせられたのは、冒頭の「はしがき」だった。著者は、連載を始めた最初の頃、「ネタ探しに必死で、自分の思いを伝えるというよりも、締切りに間に合うように、とにかく仕事をこなすという感じ」だったという。人権担当者として、研修も行う著者でさえ、最初は「人権」について書くネタもなかったのである。 今では、ネタに困ることもなくなった著者が心掛けていることは、「できるだけ時宜に適ったテーマを取り上げるということ」と、「一つの事象を「人権」という視点からみるとどうなるだろうかとか、一般的になされている評価や評判に対しては、本当にそうなのだろうか」問いかけることだという。そして、そうした心がけを著者に生み出したのは、まさに、人権担当者となって、締切りに終われて記事を書き、研修を重ねるという立場にあったのだと思う。 この本の中では、取り上げられたそれぞれのトピックに対して、「話し合ってみませんか」「考えてみませんか」という終わりの言葉が繰り返される。著者自身がそうであったように、自分自身が、考えて、何かを発信しようとする意識を持たない限り、どんな身近な人権問題にも、アンテナをはることはできないのだろうと思う。 人権に関わる社会的にも大きな法改正から、身近な人間関係まで。「人権」などというと大仰だけれども、苦しむ人や困っている人たちについてできることを考えるアンテナの張り方を教えてくれる本だと思う。 「人権」という言葉の大袈裟さに、少し距離を置きたくなってしまう人にこそ、読んでもらいたい。
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本書は、JAグループ滋賀の役職員向けに発行している人権啓発資料の中の、著者が人権啓発担当者として書いてきた記事を整理したものである。 全80篇からなる幅広い題材をもとに人権の視点を提供しており、「自分ならどう考えるか」という当事者意識を喚起する構成となっている。 本書では以下の...
本書は、JAグループ滋賀の役職員向けに発行している人権啓発資料の中の、著者が人権啓発担当者として書いてきた記事を整理したものである。 全80篇からなる幅広い題材をもとに人権の視点を提供しており、「自分ならどう考えるか」という当事者意識を喚起する構成となっている。 本書では以下のようなメッセージを受け取った。 ・人権は不断の努力で保持しなければならず、人権感覚は磨くものである。 ・日常での違和感や疑問を整理し、その社会的背景に目を向けることが必要。
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