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ニッポン巡礼 集英社新書ヴィジュアル版
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2020/12/17 |
JAN | 9784087211467 |
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商品レビュー
3.8
5件のお客様レビュー
観光地化されていない地方を巡り紹介している。 派手な看板もなく、場所によってはアクセスが困難だが、棚田だったり、集落だったり、素朴な美しさが目をひくが、著者が紹介することにより、人が殺到し、今見ているこの景観が失われるのではないかと危惧する矛盾を抱えている。 観光客が来やすい...
観光地化されていない地方を巡り紹介している。 派手な看板もなく、場所によってはアクセスが困難だが、棚田だったり、集落だったり、素朴な美しさが目をひくが、著者が紹介することにより、人が殺到し、今見ているこの景観が失われるのではないかと危惧する矛盾を抱えている。 観光客が来やすいように開発すると、そこにあった美しさが損なわれ、かつては観光地だったが、今はただ廃れた場所になったということは多い。 1日の観光客の人数制限や完全予約制を取り入れたりといった方策を取らなければ、自然や景観や、地元の人々の暮らしを守ることはできないのではないかと考えさせられた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
白洲正子の文筆「かくれ里」(1971年)に魅せられた東洋文化研究者、アレックス・カー(米人)が、ひっそりとした寺社、山間の集落、海沿いの棚田などを巡り、日本の隠された魅力を紹介した本。「ニッポン巡礼」、2020.12発行。能登半島「白米千枚田(しろよねせんまいだ)」、鳥取県智頭町「板井原集落」、萩「東光寺」、滋賀県「三井寺」、南会津「大内宿」など。
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著者は日本人以上に日本を愛している方です。 そして誰よりも日本を憂いています。特に観光 に関わる点においてです。 オーバーツーリズム、大規模開発、景観問題 など、日本人が見過ごしている問題に対して 強い危機感を抱えています。 一方でまだその危機が幸いにも及んでいない 場所には...
著者は日本人以上に日本を愛している方です。 そして誰よりも日本を憂いています。特に観光 に関わる点においてです。 オーバーツーリズム、大規模開発、景観問題 など、日本人が見過ごしている問題に対して 強い危機感を抱えています。 一方でまだその危機が幸いにも及んでいない 場所には、敬愛の念を隠しません。 この本では、そういったまだ観光地化されて いない場所を訪れたルポです。 しかしそうなると、これから人が押し寄せて しまうのでは?と誰もが思うでしょう。 著者もその矛盾を抱えながら旅を続けていま す。 そして1971年「かくれ里」を著した白洲正子 さんの言葉を引用しています。 「人が知らないところは、人に知らせたいし 知らせるとたちまち汚されてしまうのは、ま まならぬ世の中だと思う」 本当は行って欲しくない場所を巡る一冊です。
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