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珈琲をしづかに(3) モーニングKC
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珈琲をしづかに(3) モーニングKC

みやびあきの(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2020/12/23
JAN 9784065215807

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商品レビュー

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2021/03/14

徐々に近づく健吾との再会。それが雷鳴のように突如訪れるのではなく、幾つも下準備を重ねた上で訪れる展開は良いね だから紫都香にとって健吾との再会は衝撃ではなく、過去の自分と向き合う機会の意味を脱しない 爽介と彩の関係は紫都香にとって示唆に富んでいたね 中学時代の同窓と時が経ってか...

徐々に近づく健吾との再会。それが雷鳴のように突如訪れるのではなく、幾つも下準備を重ねた上で訪れる展開は良いね だから紫都香にとって健吾との再会は衝撃ではなく、過去の自分と向き合う機会の意味を脱しない 爽介と彩の関係は紫都香にとって示唆に富んでいたね 中学時代の同窓と時が経ってから再会し『好き』を確かめる為に3回だけ会う約束をした2人。それはまるで恋物語のようで誰だってそのままゴールインしたと思ってしまう でも、結果は「わからない」だった。だというのに爽介は『わからない』を終わりの合図とせず更に逢瀬を深めて結婚に至った。 そんな2人の経験は紫都香にどう映ったのかと気になってしまう この中で健吾との過去に囚われる紫都香を見続ける貴樹の心情変化は印象的 紫都香に告白した健吾の存在に心揺らしモヤモヤしつつも、紫都香に心から笑って欲しいとも願ってしまうからその引っ掛かりである健吾との再会を促してしまう ここで素晴らしいのは押し付けるような形で提案しているのではなく、紫都香の心に寄り添うような形で提案している点 紫都香を真剣に慮る言葉はそのような形だからこそ紫都香の心に届くのだろうね そして訪れる健吾との再会 健吾が思っていた以上に丁寧というか、紫都香の内心を最優先するかのような姿勢で言葉を発してくれたのが良かったというか 意外だったのは健吾の『好き』も明確な好意を伴ったものではなかったことか。紫都香の心を何年も囚え続けたその言葉は一方で紫都香と同じように『好き』を理解しきれていない部分があった こうして健吾が明け透けに自分の幼い『好き』を話してくれたから、紫都香もずっと引っ掛かりを持ち続けていた自分の『好き』を話せたのかな 『好き』が歪んで家族の崩壊に繋がった紫都香の家庭環境。それを思えば紫都香は『好き』が判らないのではなく、『好き』を受け入れたり向かい合うのは怖いけれど、誰かを好きになれる人になりたいとのそういった矛盾が混ざり合って紫都香を縛り続けていたのだと伝わってくるようだった。 18話で貴樹は紫都香は健吾と恋人になったのだろうと推測し紫都香を祝福した この行動って実は兄の正樹を越えているかも知れない行動なんだよね。正樹は本格的に紫都香を好きになる前に離れる事になったから貴樹の恋を純粋に応援できた でも、貴樹は充分に好きになった後であっても自分の想いを堪えて紫都香を祝した これは貴樹が大人により近づいた明確なシーンだったのではないかと思えてしまう 文化祭で喫茶店をやることになった貴樹。それは喫茶店とはどのような空間が素晴らしいと思われるのかという思索を進めることになり、同時にユカリの店内に溢れる前マスターや紫都香の想いを汲み取ることに繋がるのかな この流れは第2巻で描かれた客とマスターの関係を踏み越える流れを更に進めるものになりそうだ

Posted by ブクログ

2021/01/01

そっと優しく背中を押すことができる貴樹はいい子だなぁ。マスターとの距離はまだ遠い。珈琲ゼリーいいな。きっと正樹がもう少しあの店に通っていたら、展開は変わっていたんだろうな。前マスター大丈夫かしら…

Posted by ブクログ

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