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狐闇 旗師・冬狐堂 二 徳間文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 徳間書店 |
発売年月日 | 2020/12/10 |
JAN | 9784198946067 |
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狐闇
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商品レビュー
4.8
4件のお客様レビュー
お得意様に頼まれて、競り市で青銅鏡を2枚購入した陶子。 陶子が競り落としたのは2枚の海獣葡萄鏡のはずだったが、箱を開けると、そのうちの一枚は三角縁神獣鏡だった。 私でもわかる、「三角縁神獣鏡」。 これが普通の競り市に出てくるわけがない。 一体誰が?…と思ったものの、そっと手元に...
お得意様に頼まれて、競り市で青銅鏡を2枚購入した陶子。 陶子が競り落としたのは2枚の海獣葡萄鏡のはずだったが、箱を開けると、そのうちの一枚は三角縁神獣鏡だった。 私でもわかる、「三角縁神獣鏡」。 これが普通の競り市に出てくるわけがない。 一体誰が?…と思ったものの、そっと手元に置いておこうと思った陶子に、次々と不可解な出来事が降りかかる。 陶子に何が起こっているのか、も気になるけれど、古代史好きの血が騒いでしょうがない。 「三角縁神獣鏡」といえば邪馬台国。 光を当てると八咫烏が浮かび上がる魔鏡。 三種の神器。 そして弓削の一族。 わくわくわく。 弓削といえば道鏡しか思い浮かばなかったけれど、弓削氏というのは物部氏の中の一族なんだって。 物部氏と蘇我氏の宗教対立の話から、相当端折って舞台は岡山へ。 ああ、著者の未完の遺作である『双獣記』の核みたいなものは、このころからあったんだなあ。 そして、物部氏の一族であるはずの弓削氏の土地に建立された寺社。 ん?物部氏は反仏教だったのでは? わくわくわく。 陶子が巻き込まれた事件というのは、明治維新後堺の県令だった男の行動の謎に端を発しているのだけれど、ここまでは実際の史料なども駆使して、いろいろな推理がのべられていて楽しい。 でも、結局、真実なんてものはわからないのだから、と腹をくくったのでしょうか、トンデモ歴史に着陸しちゃった気がします。 ミステリとしても、最後がちょっとバタバタして残念な感じ。 だけど小説としては、ものすごく楽しんで読めました。
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本作は、前作の狐罠より歴史との裏付けが素晴らしいです!壮大な結末ではあるんですが、ひょっとしたら?と納得してしまいそうでした。 お堅い歴史書にはない大胆な考察が北森作品の魅力だと思います。 三國のシーンは蓮丈那智シリーズでも読んでいたので繋がったら瞬間はトリハダ…!
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1枚の鏡に秘められた秘密。 陶子を襲う罠。 でも、陶子は1人じゃない。 硝子はもちろん、越名も心強い味方。 那智先生の登場もファンには嬉しい限り。 終盤、たたみかけるように明かされる事実にページを繰る手が止まらない。 天皇陵、発掘、当時の県令による盗掘の疑い。 それが、なぜ陶子への罠につながるのか。 物語はこの後、『暁の密使』『邪馬台』と続くようなので、楽しみにしよう。復刻版が出ると嬉しいなぁ。
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