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頂上の一夜 季刊文科コレクション
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頂上の一夜 季刊文科コレクション

丸山修身(著者)

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頂上の一夜 季刊文科コレクション

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 鳥影社
発売年月日 2020/12/10
JAN 9784862658463

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2021/01/30

著者地元の書店で購入。 レジに持っていくと、書店の主が「よく分かりましたね」と。おそらく「この著者、地元飯山の人だと」よく分かりましたね、ということだろう。 そりゃ、見慣れぬ作者の見慣れぬ作品が平積みされていたら、「?」と思って手に取るもの、奥付も確認するもの。 表題作のほか、...

著者地元の書店で購入。 レジに持っていくと、書店の主が「よく分かりましたね」と。おそらく「この著者、地元飯山の人だと」よく分かりましたね、ということだろう。 そりゃ、見慣れぬ作者の見慣れぬ作品が平積みされていたら、「?」と思って手に取るもの、奥付も確認するもの。 表題作のほか、「ボッコの行方」「もどり道」「古紙の裏から」を収めた掌編集。とはいえ、「もどり道」「古紙の裏から」は繋がりある作品で、合わせて一作品としてもよさそう。おそらく著者自身と、両親家族を語った、ほぼ私小説という内容ではないかな。 明治、大正、昭和の飯山の寒村を舞台とした、庶民の暮らしぶりが、つぶさに描かれていて実に興味深い。郷里の実家にあった古行李の中に保管されていた古文書を紐解きながら一家の歴史をたどる。 とはいえ、その古文書、確かに、作中の登場人物(=主人公)が嘆くように、島崎藤村が『夜明け前』の参考にしたという「大黒屋日記」ほどの価値はなく、また安岡章太郎の『流離譚』や伊藤整の『年々の花』のように波乱万丈の人生や歴史上の人物も関与してこない。 借用書や念書や、戸籍、土地台帳といった類ではあるが、市井の庶民の暮らしが生々しく浮かび上がる。 小説の体をとっているが、実際の著者が、実家の伝わる古文書を紐解く様を語っているようであり、惜しむらくは、そんなモキュメンタリーな手法ではなく、そうして調べ上げた”史実”を以って、丸山家の物語をひとつ仕立て上げても面白かったのではなかったろうか。 「古紙の裏から」の二章、諏訪のおばの話が出色。先日読んだ『諏方式。』(小倉美恵子著)で、諏訪地方で養蚕、製糸業が栄えたという話とも繋がり興味深かった。 表題作「頂上の一夜」は山形の月山を舞台にしたもの。著者も山登りを趣味とする人ではなかろうか?これもほぼ実際にあった話ではと思わせる、実感を伴った筆致が良い。山中で出会う老婆との会話が愉しい。 山形のお年寄りは、よく大相撲の横綱柏戸の話をするものだ。自分も酒田の人によく聞かされた。懐かしい。

Posted by ブクログ

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