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森へ行きましょう 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2020/12/08 |
JAN | 9784167916077 |
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森へ行きましょう
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商品レビュー
3.9
17件のお客様レビュー
「人生という森の中の、今まであなたがたどってきた道は、一本道だったけれど、この先にはまだ道はなくて、どこに歩いていってもいいのよ。」 「人生という森は、なんと深く、愉悦に満ちていることか。」 いろんな「るつ」さんが出てきて、この人はどこでどんな選択をしたからこの道を辿ったのかな...
「人生という森の中の、今まであなたがたどってきた道は、一本道だったけれど、この先にはまだ道はなくて、どこに歩いていってもいいのよ。」 「人生という森は、なんと深く、愉悦に満ちていることか。」 いろんな「るつ」さんが出てきて、この人はどこでどんな選択をしたからこの道を辿ったのかな?と想像を巡らせるのが楽しかった。 ちょっとしたことで人生は大きく変わってしまい、それはたとえば自分と子どもの関係にも影響し、さらには子どもの人生にも影響するんだ!とはたと思わされた。 母親が生きている状況で出産に臨んだ雪子と、亡くなっている状態で夫と出産に臨んだ雪子では、出産のあり方も異なれば娘の留津・ルツとの接し方も異なる。そして娘たちの性格や人生も全く異なるものになり、留津の人生で生まれる虹子はルツの人生には登場しない(犬の虹はいるけど)。 虹子ちゃんのさばさばしているところ、親への接し方が好感を持てたので、ルツが生きる方のパラレルワールドでは虹子がこの世に誕生しないのは勝手に寂しい気持ちに。。
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「何回も過去のある時間に戻っては人生をやり直す、などということは不可能だ。もしも、という言葉は、人生にとって、気を散らす言葉でしかない。だからこそわたしは小説を読み、書く。自分の体験でははかれないような誰かの人生を、文字の中で新しく生きてみる」 こんな文章にピリリとくる! 自...
「何回も過去のある時間に戻っては人生をやり直す、などということは不可能だ。もしも、という言葉は、人生にとって、気を散らす言葉でしかない。だからこそわたしは小説を読み、書く。自分の体験でははかれないような誰かの人生を、文字の中で新しく生きてみる」 こんな文章にピリリとくる! 自分の人生の分岐点がいくつもあるけれど、どれにも違う自分が生きているとしたら、その人生はどうだったの?と死ぬ直前に尋ねたい。 きっとどの人生もきっと精一杯生きているはずだから、死の直前の走馬灯のように流れる最高の物語を、いくつもいくつも楽しみたい! そして、迷子のようになって一生を終えたい!
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留津とルツ。二人の女性の約半世紀の人生が交互に描かれるパラレルワールドのお話。一見小さな違いに思えることなのに二人の人生は次第に大きく変わっていきます。けれども微妙に重なり合う部分もあったりして非常に面白いお話です。
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