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統一教会と私 論創ノンフィクション006
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 論創社 |
発売年月日 | 2020/11/30 |
JAN | 9784846019488 |
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統一教会と私
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商品レビュー
4
3件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
哲学、現代思想の分野で多くの著書を持つ作者の人となりを知りたくて購入。本書は仲正氏が東大入学直後に原理研(統一教会の学生組織)に勧誘されて参加し、11年後に脱会するに至った経緯を中心に、幼少時から現在までの半生を振り返った自叙伝である。自らの不安、迷いなどその時々の心の動きを実に率直に語っている。折しも統一教会の多額献金や信者家族のトラブル、自民党との癒着の構図などが問題になっているが、(元)信者の立場からはどのように見えていたのかを知る一助となり得る。それにしても統一教会の「お父さま」「お母さま」たる教祖夫婦のキンキラキンの服装や高飛車でえらそうな物言いを仲正氏のような批判的知性の持ち主がうさん臭く思わなかったというところがどうもよく分からない。結局は脱会してはいるのだけれど・・・
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いま話題の統一教会の元信者だった著者の回顧録。この本を読んでるときに、周りの人たちがタイトルを目にした途端にギョッとする反応を何度か見たので、自分が思っている以上にインパクトがあるというか騒がれて、恐らく偏見や誤解も多く流布されてるんだろうな、と感じた。統一教会に興味があって手に...
いま話題の統一教会の元信者だった著者の回顧録。この本を読んでるときに、周りの人たちがタイトルを目にした途端にギョッとする反応を何度か見たので、自分が思っている以上にインパクトがあるというか騒がれて、恐らく偏見や誤解も多く流布されてるんだろうな、と感じた。統一教会に興味があって手にした訳ではないけど、メディアで報じられる面だけで判断するのではなく内部の面からの情報も取り入れて、事実を把握することは必要だと改めて認識させられた。あと、信仰またはその組織としての良し悪し、客観的に見つめ直す、見つめるよう心がけるきっかけを与えてくれる一冊でもあると思うので、統一教会云々ではなく読んでみてほしい。
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ーー東大入学とほぼ同時に、統一教会に入った著者は、11年半にわたる入信生活の後、脱会して学者の道へ。気鋭の哲学者がその数奇な半生をつづり、みずからの宗教体験を振りかえる。ーー 佐藤典雅「ドアの向こうのカルト」はエホバの証人から脱退ものでしたが、こちらは統一教会。 かなり赤裸々に...
ーー東大入学とほぼ同時に、統一教会に入った著者は、11年半にわたる入信生活の後、脱会して学者の道へ。気鋭の哲学者がその数奇な半生をつづり、みずからの宗教体験を振りかえる。ーー 佐藤典雅「ドアの向こうのカルト」はエホバの証人から脱退ものでしたが、こちらは統一教会。 かなり赤裸々に告白しているので読み応えあります。 まず、統一教会の教義の基本は、「救い」と「思想」の2本立て。 「救い」の内容とは、キリスト教がイエスが死んで肉体がなくなり霊的な働きかけしかできなくなったという「不完全さ」を克服し、地上の新たなメシア(文教祖)によって完成されるというもの。 「思想」とは勝共理論(唯物論的なマルクス主義=共産主義)をメインとする。 本書の執筆は2009年となっていますが、発行年は2020年。以前にどこかに発表したものを今回再発行したのか経緯が書かれていないのでよくわかりません。 ただ、本書を読んでよくわかったのは、著者の11年間にわたる信仰との心の葛藤の疲弊(影響)で、ある特定の思想に振り回されるのを避ける傾向が顕著だということです。あとがきで、大学生から尊敬する思想家を聞かれると、「いません。少なくとも直接会ったことのない過去の思想家を尊敬などできないし、生きている思想家に会うと、大抵、個人的な欠陥を見つけてしまいます」という回答にも表れています。ある偉人を尊敬するには、その人の思想以外にも全人格込みだという厳しさは、やはり入信生活の影響があったのではと想像してしまいます。
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