1,800円以上の注文で送料無料

脱獄王ヴィドックの華麗なる転身 論創海外ミステリ
  • 中古
  • 書籍
  • 書籍

脱獄王ヴィドックの華麗なる転身 論創海外ミステリ

ヴァルター・ハンゼン(著者), 小林俊明(訳者)

追加する に追加する

脱獄王ヴィドックの華麗なる転身 論創海外ミステリ

定価 ¥3,080

1,540 定価より1,540円(50%)おトク

獲得ポイント14P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 論創社
発売年月日 2020/11/29
JAN 9784846019907

脱獄王ヴィドックの華麗なる転身

¥1,540

商品レビュー

4

1件のお客様レビュー

レビューを投稿

2024/02/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「科学捜査ケースファイルー難事件はいかにして解決されたか」に出ていた人物だったので。 裁判所の記録や警察の調書、新聞の記事に本人の手記を基に書かれ、 「捏造は何一つしていない」と初めに書かれてはいたが、 「小説を書くため必要な創作の自由」は別だったらしく、 小説というよりも、おとぎ話かほら話のように読めてしまった。 偽名を使って軍隊に入ったりはしたが、 公文書偽造の濡れ衣を着せられて刑務所に入ったのであって、 大した犯罪をしないまま脱獄をしてはまた捕まるを繰り返した、とあったが、 犯罪者の世界には接触していたらしく、 その知識と経験を活かし、パリ警察の基礎を築いたヴィドック。 当時としては珍しく読み書き算術ができ、フェンシングの名手だったらしい。 期待したほど後半の人生が描かれていなかったが、 治安を守る警官と捜査を行う刑事を分け、 物的証拠による捜査や潜入捜査を行い、 犯罪者の容姿や外観、犯罪の手口を記入したカードを作成するといった、 現在の警察組織の基礎を築いたのはとりあえず判った。 探偵としての活躍は何も描かれていないし。 興味深かったのは、当時の犯罪社会。 普通の人には全く通じない隠語で会話し、 家の入口に記す泥棒同士の秘密の符号が存在し、 犯罪者たちはその種類によって細かく別れており、 行きつけの飲み屋も棲み分けられていた、とあった。 例えば泥棒の中には、 夜間に店に侵入する泥棒、昼間の店が混雑している時間に入る泥棒、 走行中の馬車から荷物をくすれる泥棒、掏摸と分かれていたらしい。 まるでギルドのようだ。 それは当時が階級社会だったということなのか、 洋の東西、今昔をとわず、同業種で集うことにはメリットがあるということなのか、 人は所属する社会なくして生きていけないということなのか。 「科学捜査ケースファイル」には、 ナポレオンが妻に送った首飾りの盗難事件を解決し、 パリの警察長官となったとあったが、その記載はなかった。 史実ではなかったのか?

Posted by ブクログ

関連商品

最近チェックした商品