- 中古
- 店舗受取可
- 書籍
- 書籍
諸星大二郎 異界への扉 デビュー50周年記念
定価 ¥2,970
2,475円 定価より495円(16%)おトク
獲得ポイント22P
在庫あり
発送時期 1~5日以内に発送
店舗受取サービス対応商品
店舗受取なら1点でも送料無料!
店舗到着予定
11/14(木)~11/19(火)
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2020/11/21 |
JAN | 9784309291154 |
店舗受取サービス
対応商品
店舗受取なら1点でも送料無料!
さらにお買い物で使えるポイントがたまる
店舗到着予定
11/14(木)~11/19(火)
- 書籍
- 書籍
諸星大二郎 異界への扉
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
諸星大二郎 異界への扉
¥2,475
在庫あり
商品レビュー
4
5件のお客様レビュー
2020年から21年にかけて開催された「デビュー50周年記念 諸星大二郎異界への扉」展の図録である。紐解くと、どれだけ充実した展覧会だったのか、行くこと叶わなかった私は羨望の念が止まない。県立図書館の数少ない漫画評論コレクションのひとつ。 北九州市漫画ミュージアム専門研究員の表...
2020年から21年にかけて開催された「デビュー50周年記念 諸星大二郎異界への扉」展の図録である。紐解くと、どれだけ充実した展覧会だったのか、行くこと叶わなかった私は羨望の念が止まない。県立図書館の数少ない漫画評論コレクションのひとつ。 北九州市漫画ミュージアム専門研究員の表智之氏が、冒頭で「漫画家・諸星の原点は絶望的な“渇き"を感じさせる。この乾いた空虚な日々にあるとき突然、異界への扉が開き、日常と非日常が転倒してゆくのである」と書いていることは、諸星大二郎の出発点のみならず生涯の作品をも照射した重要な指摘である。 全作品を出来うる限り原画で説明している。「地獄の戦士(1979)」は、同年の映画「マッドマックス」の様な絵柄とテーマではあるが、なんと映画公開は本作発表よりも後だという。未見だったので、これは読みたい。 その他、諸星作品が、民俗学、民族学、考古学からインスピレーションを得て作られてきたというのは、本人も言っているし、有名。本展示では、どうやら元の本や遺物、絵画作品などを出来うる限り持ってきて比較していた。展示会に行きたかった。 表紙は、描き下ろしイラストである。なんと「マイブーム」らしいが、シャープペンシル(2B)で全部描いたという。いまだにキャラのデッサンが比較的変化していない。漫画家としては稀有な存在。50年経って、それぞれのキャラが全く古びないというのも凄い。 記念インタビューではほぼ全作品にコメントしている。とっても貴重(やはり購入すべきか)。以下、気になった箇所。 ・「生物都市」の扉絵のレタリングが作者自筆。 ・「地獄の戦士」はサム・ペキンパーの「ゲッタウェイ」のガンアクションに影響を受けた。 ・「妖怪ハンター」のヒルコはダリの絵がヒント。 ・私的にとっても切望している「海神記」第3部は「ちょっと厳しいかな。群像劇なんで、描くと大変そう」とのこと。うーむ、とっても残念!! ・「暗黒神話」関連。尖石縄文考古館「昔はちっぽけな所だった」 ・栞と紙魚子シリーズ、胃の頭町イラストマップもあり。井の頭公園辺りがモデル。駅前に古書店がある設定。作者は子供連れて公園へ散歩に行ったことがよくあるとのこと。 ・「西遊妖猿伝」連載中。玄奘が砂漠に足を踏み出すまでは描きたい。最近は中央アジアまで行っている。火焔山は実際取材して絵に取り込んだ。 ・最初にプロットをまとめて、シナリオの形にして、それからネームをつけて。昔は絵コンテまで作って編集者に見せていたけど、今はネームができた段階で見せる。ネームは原稿用紙に直接やっちゃう。 評論(表智之)の中で、諸星大二郎は、アシスタントはベタとか消しゴムとかの超簡単な作業以外は、50年間一貫して1人で描いて来た、と舞台裏を説明している。半世紀に渡り、これをやる作家はおそらく皆無だろう。手塚治虫は、70年代後半に諸星大二郎を評して、「なんか、漫画ではないものを描いている」と恐れ慄いている。わたしはこれも紛れもなく漫画だと思うが、唯一無二の漫画だとも思う。
Posted by
「諸星大二郎展」の公式図録。各展示のキャプションがかなりのボリュームなので、会場では適度に読み飛ばしつつ、図録で補完するのが良さそう。ISBN付きののわりに良心的な価格設定も良い。 図録を見返して気づいたのだけど、この展覧会、諸星作品の世界を支える資料・史料や、諸星大二郎が影響...
「諸星大二郎展」の公式図録。各展示のキャプションがかなりのボリュームなので、会場では適度に読み飛ばしつつ、図録で補完するのが良さそう。ISBN付きののわりに良心的な価格設定も良い。 図録を見返して気づいたのだけど、この展覧会、諸星作品の世界を支える資料・史料や、諸星大二郎が影響を受けたい美術作品に関する展示は充実していた一方で、他の漫画家との関係についてはほとんど触れられていない。あくまで作品とその背景知識との間だけで諸星大二郎が語られている。 作品背景の知識にコンセプトを絞ったおかげですごく見通しの良い展示になったので、他の漫画家との関係が除外されたこと自体はこの展覧会の瑕疵ではないし、むしろその限定こそが本展の成功だと思う。 とはいえ、諸星大二郎が影響を受け、あるいは影響を与えた漫画家も多く存在するわけで(有名なところでは宮崎駿とか)、そちらに視点を向ければまた違った広がりが出ルと思う。 汲み尽くせていない諸星大二郎像がまだまだあるので、60周年、70周年と切り口を変えてやってほしい。
Posted by
諸星大二郎先生の大博覧会の公式図録.大判でマンガの背景にある学問等に触れ,豊富な写真や図説などこれはお買い得.
Posted by