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江戸絵皿絵解き事典 絵手本でわかる皿絵の世界
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2020/11/18 |
JAN | 9784065213599 |
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江戸絵皿絵解き事典
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商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
最初この本を本屋さんで見かけたとき、のけ反りました。 著者は、私が中学~高校生の頃熱心に聞いていた深夜ラジオのパーソナリティだったからです。 え?別人? 河村通夫という人は、京都から北海道に流れてきて、すすきのでフォークソングを歌う店『パフ』を経営。 私がラジオを聞いていた頃は、すすきので働くシングルマザーのために、夜間保育園も経営していました。 その後家庭菜園が高じて農業にハマり、札幌から40キロほど離れたところに土地を買い、仲間と自給自足の村づくりをする、と隠遁したのですが…。 私が結婚して、ラジオから離れていた頃、自然食品にハマった河村さんは、自然食品としての糠漬け用の糠を作って、スーパーの棚にずらりと並べられるほどでした。 ラジオのパーソナリティは昼間に行っていたようで、私はもう、聞くことはありませんでした。 で、今回、絵皿の解説ですよ。 とにかく研究熱心で行動力があるのは変わっていないようで、自分たちで修復した京都の町屋に江戸絵皿1000枚、江戸絵手本を500冊ほど収集し、時折公開しているようです。 内容も、絵のテーマは日本のことわざというより、中国の故事成語をもとにしたものが多いので、原点からその絵にいたるまでの解釈の流れなどが短い文章ながらわかりやすく書いてあって、最近美術に目覚めた私には大変興味深い本でした。 「先義後利」→義を先にして、利を後にする者は、栄える これは大丸百貨店の前身である「大文字屋」を開店した下村彦右衛門が、中国の荀子のことばから店の理念としたもの。 聞かせてやりたい政治家が、いっぱいいますな。 「漁夫の利」の教えは、「横取りの得」ではなく、「和睦のすすめ」 教えてあげたい国が、いくつも思い浮かびますな。 絵手本とか大津絵など、素人が絵の勉強の参考にするような本が、江戸時代には発行されていたというのもすごいと思います。 パクリではなく、模写をすることで学んでいく。 葛飾北斎の『北斎漫画』も、もしかするとそういう意図で描かれた本なのかな、と大津絵を見ながら思いました。 解説を読みながら絵を確認し、行きつ戻りつの読書はものすごく楽しい経験でしたが、一つだけ不満。 「~でございます。」という文体が気持ち悪い。 「です」、「ます」ではなぜいけなかったんだろう。 話し言葉としてならまだしも、小説でもないのに文章で「ございます」っていうのは、違和感しかない。 そういう話し方をする人でもなかったのに、なんでだろう。 江戸絵皿の本が何種類も、河村さんの著書として近所の本屋さんで山積みになっていましたが、全部こういう語り口調なのかしら。
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