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星に帰れよ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2020/11/13 |
JAN | 9784309029313 |
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星に帰れよ
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商品レビュー
3.5
11件のお客様レビュー
作者が当時16歳で書き上げた文藝賞の小説。 主人公のモルヒネから考えさせられたこと。 人は意識的にしろ、無意識的にしろ、恣意的に他者にレッテルを貼ってしまっているが、レッテルを貼られた側の人間が意表を突いてきた時の恐ろしさは尋常じゃない。その恐ろしさと対峙できるのは「素直さ」...
作者が当時16歳で書き上げた文藝賞の小説。 主人公のモルヒネから考えさせられたこと。 人は意識的にしろ、無意識的にしろ、恣意的に他者にレッテルを貼ってしまっているが、レッテルを貼られた側の人間が意表を突いてきた時の恐ろしさは尋常じゃない。その恐ろしさと対峙できるのは「素直さ」だと思った。 他者にレッテルを貼ることも一種の「素直さ」のように感じるが、これは「浅い」だと思う。 モルヒネを見ていると人間の成熟の過程は以下のようになるのかもしれないと思った。 「浅い」→「深い」→「素直さ」 私は生きている。あなたも生きている。 「浅い」は「あなた」が抜け落ちる。 「深い」は「私」が抜け落ちる。 モルヒネは最後に「深い」を捨てて「素直さ」を獲得することで、人間関係サバイバルからの脱却や地獄のような自意識から解放されることが可能になったのではないだろうか。 生きていれば、貼り付けたレッテルをひたすら超えていく他者という強烈な存在に必ず出会い、自身の世界観を変革することを余儀なくされる。 しかし、同時にどんなに遠回りしても、最終的には自分の性格に屈服してしまうのが人間という生き物なのだろう。
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あ〜高校生だな〜って感じ。 内面の自分と、外面の自分が一致してないこの感じ。 ソワソワして、見てももらえてなくて、周りが羨ましいって、この感じはよくわかる。 モルヒネで麻痺させてたのは自分自身で、本当はモルヒネなんて呼ばれたくなかったし、みんなの前でだけ明るく振る舞ってるの気づ...
あ〜高校生だな〜って感じ。 内面の自分と、外面の自分が一致してないこの感じ。 ソワソワして、見てももらえてなくて、周りが羨ましいって、この感じはよくわかる。 モルヒネで麻痺させてたのは自分自身で、本当はモルヒネなんて呼ばれたくなかったし、みんなの前でだけ明るく振る舞ってるの気づけよって思ってたし、気づかれてたら気づかれてたで気づくなよって思うし、高校生時代のそういう面倒くささをぜんぶ思い出した。 モルヒネは「好き」って告白できちゃう翔(あってる?)が羨ましいし、人の名前間違えたりパパ活しても平気でいられるマユも羨ましい。 でも、翔もマユだってきっとモルヒネが羨ましい。 「星に帰れよ」は誰かに投げかけた言葉じゃなくて、自分にブーメランとしてモルヒネに帰ってくる言葉で、なんなら自分だけが安楽に過ごせる星なんてねぇから。だから目の前の他者を星から追い出そうとする。 でも、本当にそんなことはできないもんね。 だから苦しいもんね。 ある意味で青春。ある意味でめんどい。
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「じゃあモルヒネって呼んでよ。」 みんなが面白いと言ってくれて、元気になれると言ってくれて、自分をモルヒネ(麻薬鎮痛薬)と名付けた姉。 この世で生きる人たちは皆何かを抱え、隠すために鎧を纏ってる。 ずっと笑ってる人も、ずっと無表情の人も自分を守るための鎧だと思う。 一番大切な...
「じゃあモルヒネって呼んでよ。」 みんなが面白いと言ってくれて、元気になれると言ってくれて、自分をモルヒネ(麻薬鎮痛薬)と名付けた姉。 この世で生きる人たちは皆何かを抱え、隠すために鎧を纏ってる。 ずっと笑ってる人も、ずっと無表情の人も自分を守るための鎧だと思う。 一番大切なものは目には見えないって言う。 皆は、いつも見てるその人がその人であって、その理想像から違うものが見えた瞬間この人は私とは世界が違うと離れる。 結局人間なんて見えるものでしか評価しない。 鎧に隠された自分を守るのに姉はモルヒネになり、そして私もモルヒネになる。 本屋で見つけた時、なぜかこれを読まなくちゃいけない気がして購入しました。 いろんな言葉が刺さったり学べた気がします。 読み終わった後「星に帰れよ」と呟きたくなると思います
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