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ラ・マキユーズ ~ヴェルサイユの化粧師~(1) ブリッジC
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2020/11/07 |
JAN | 9784040649559 |
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ラ・マキユーズ ~ヴェルサイユの化粧師~(1)
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商品レビュー
3
1件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
構成成分から化粧に夢中になっていくとはこれまた珍しい主人公…… ルカって元々は自分を着飾るよりも実験していたいタイプだったのかな?だからか、ルカが目指す化粧の有るべき姿も他人の為の化粧ではなく本人が楽しく美しくなるためのもの。その標語となるのが「楽してズルい」になるわけか そんな人物が美に大きな変革の起きていた18世紀のフランスに飛んでしまうのだから面白い 彼女がパリで最初に見せた化粧技術もパン屋の女性を美しく着飾らせる、という点よりも顔のシミを消して本人に良い気持ちをさせる点に主眼が置かれているね ただ、こういった転移モノの常として主人公が振る舞う技術はオーバーテクノロジー。扱い方を間違えると大惨事になる。そういった可能性を考えれば最初に目をつけた人物が髪結師のレオナールであったのは良いコラボレーションを生むという意味で最高の出会いとなったね レオナールは自分が結い上げる髪型に似合う化粧を求めていた。ルカは知り合いの居ないフランスで助けを求めていた。二人の利害は一致するというわけだ 既に貴族へのツテを持つレオナール。そんな人物と未来の化粧技術を活用すれば飛ぶ鳥を落とす勢いで上り詰めそうな気もするけれど、ここで時代や国の違いに拠る価値観の相違が問題になってくるのはこの作品が何を大事にして物語を作っていこうとしているかが見えてくるようだね 没落寸前の家のために52歳の男性と結婚する事になる13歳のマルグリット。レオナールに納得できるその構図は現代的な価値観を持つルカにすれば納得が難しいもの レオナールが言う「この国では女は恋愛も自由も結婚してからがスタートだ」というルカにはすぐに理解できないその言葉。理解できないから客となるマルグリットに対しても化粧をしつつ、結婚から逃げる道も与えてしまう。これはルカの現代的価値観だけが理由でなく、本人の幸せを優先する化粧を志しているからだろうね そういった意味ではルカの想像を遥かに超えて、幸せを掴めそうなマルグリットの姿は本当に意外なもの。ルカにとってフランスとは何かを知る一件になったのかな そして4話から始まるのはルカの方に分がある事件となるのかな? 本人を幸せにする化粧を大事にするルカ。けれど彼女が向き合う事になったのは化粧に拠って死を迎えた夫婦に、それにより冤罪を着せられた画家のルイーズ 化粧品の構成成分に詳しいルカなら事件の中心となった化粧品を見れば化粧に拠って不幸になりかけている少女を救えるかもしれない。でも、そのためにはレオナールに大きな借りが出来ることになる。それをルカはどうやって返せるのだろうね? 個人的には同時代を描いた作品を、しかもレオナールが登場する作品を同時期に読んでいるだけに、そちらとどのように異なる視点でこの時代のフランスを描くのか楽しみだったりする
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