観光は滅びない 99.9%減からの復活が京都からはじまる 星海社新書168

中井治郎(著者)

• 販売会社／発売会社: 星海社/講談社
• 発売年月日: 2020/10/26
• JAN: 9784065212905

商品レビュー

2021/02/03

観光客数前年比99.9%減の衝撃。コロナ禍とアフターコロナの観光業界を京都にて考える。

新型コロナウイルスの流行による観光客数の大幅減。観光立国を目指してきた日本には大打撃。オーバーツーリズムに苦しんでいた京都。コロナの前後の観光についてを考える、コロナテーマの書籍としてはかなり早い部類だろう。

Go toキャンペーンに象徴されるよう観光は経済再生の切り札的存在。アフターコロナの観光について本社に少しだけ希望を見た。

2021/01/10

とんでもないタイミングからの起死回生を狙え。

あれほど外国人観光客が多くて困っていた京都から、人が消えた。日本全体が、東京オリンピック・パラリンピックに期待していたところに、新型コロナウイルスの大打撃。Go Toキャンペーンの空振り、グレタさんの訴えにあるような「イケてない」長距離移動の観光。今がチャンスと、観光のあり方を変えるとき。それは、「一見さんおことわり」で、お客さんそれぞれに丁寧に対応していた、昔からの京都のやり方が花開くときか？

とにかく今を捉えた新書。外国人観光客がいなくなっても、意外とポイ捨て減らない、というのは、実感というかなんとなくわかる。今まで「外国人観光客のせい」にしていたことも含めて、観光を見直さないと。

それこそ、この前の戦争＝応仁の乱な京都だから、立ち直れると知っている。天皇さんが東京に行ったときは、新しい技術を導入して産業を伸ばした。今度も、今の状況から何か変われるところを見つけて、うまくやっていこう。

著者にはこれからもこのテーマを追い続けてもらい、新たな見解を知りたいと思った。

2020/12/02

コロナに直面している壊滅的な観光業。
その中で、これからの観光の在り方について書かれた本。

DMOの役割、これまでの観光の課題とこれからの観光業の在り方について学べた。

お客さんは単なるサービスを消費する消費者という立場から事業者と共に観光とという文化を創り上げるパートナー。
主体的かつ継続的にかかわる『縁』の感覚こそ次の時代の贅沢へ。『一見さんお断り』の京都文化こそこれからの観光の在り方。