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ケアするのは誰か? 新しい民主主義のかたちへ
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 白澤社/現代書館 |
| 発売年月日 | 2020/10/21 |
| JAN | 9784768479827 |

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商品レビュー
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9件のお客様レビュー
第一章は、ジョアン・トロントの講演を書き起こしたもの。第二章、三章で、著者(訳者)の解説的なことが書かれていた。 正直、難しい…。 それでも、自分が当たり前と思っているケアに関する役割分担を考える機会になったと思ったり。 (概略) ケアと政治、特に民主主義は深く関係してい...
第一章は、ジョアン・トロントの講演を書き起こしたもの。第二章、三章で、著者(訳者)の解説的なことが書かれていた。 正直、難しい…。 それでも、自分が当たり前と思っているケアに関する役割分担を考える機会になったと思ったり。 (概略) ケアと政治、特に民主主義は深く関係している。 ケアの危機(ケアを必要とする高齢者の増加に対して、ケア提供者の不足)は、人口問題や労働問題以上に、政治的問題。 今の民主主義は市場が第一で、最も根本的に考えなければいけない「ケア」を歪めている。 ケアに対する新しい理解と、民主主義のより良い定義が必要。 →民主主義はケアの責任の配分に関わるものであり、あらゆるひとが、できるかぎり完全に、こうしたケアの配分に参加できることを保障する。 共にケアする。 以下メモ ケアがより良く行われるための4つの側面 ①関心を向けること ②配慮すること ③ケアを提供すること ④ケアを受け取ること(ケアを受け取り反応を促す?) ・市場第一民主主義は、大きな不平等を生み、「共にケアする」という意識を失わせていくのです。 ・なぜケアをめぐる実践は、「女らしい」活動となお捉えられているのか。ケアする考えているものをしなくてよい「免罪符」それは、保護と生産。 ・18世紀「家族」の発見 家族に女性が封じ込められる。市場の発展。「公的領域」ができる。家族に(女性に)公的領域では価値のないとされる活動を押し付けることで、公的領域にいる者の権力を維持し特権を守る。 ・ケアも政治もわたしたちすべてにかかわる実践に他ならない。政治がみなに関わるからこそ、民主化されなければならないとするならば、ケアもまた民主化されなければならないのではないか。・・・ケアに関わるひとたちの声や要請にしっかりと応えられるしくみを備えなければならないのではないか。 ・善く生きる ケアに満ちた生活。他者からケアされ、自分自身でケアをする。そして、ケアを提供する余裕がある。
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トロント ケア論 関係性の中で、対他的に「ケア」をしていこうよ 「ケア」ベース社会の提示 →セルフ・ケアだけでない、社会のインフラとしてのケア
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ケアというと、何か特別なことと思いがちだ。医療や福祉の専門職の仕事も連想される。しかし、昨今話題となっているケアの定義は広い。それは、母親が子どもに向ける愛情であったり、町で見かけた高齢者への配慮であったり、職場の同僚への気遣いであったりする。“ケアはどこにでもある。わたしたちは...
ケアというと、何か特別なことと思いがちだ。医療や福祉の専門職の仕事も連想される。しかし、昨今話題となっているケアの定義は広い。それは、母親が子どもに向ける愛情であったり、町で見かけた高齢者への配慮であったり、職場の同僚への気遣いであったりする。“ケアはどこにでもある。わたしたちはみな、ケアを提供するものであるだけでなく、ケアを受け取る者でもある”。 しかしながら、ケアは多分に政治的であるとトロントは指摘する。日常生活においても、制度的なレベルにおいても。だからこそ、ケアは、社会的地位の低い者、特に女性に押し付けられてきた。 資本主義が高度に発達した現代にあって、経済的に恵まれた者は、より良いケアを買うことができる。一部の者が、他の者を利用していい存在と見なす社会は健全なのか。本質的に不平等さをはらむケア実践は、平等を謳う民主主義にあって、どう編成されるべきなのか。トロントの講演録をベースに、岡野さんが考察していく。とても示唆的である。 岡野さんは、歴史的にケア実践が公私二元論に貶められてきたと指摘する。つまり、ケアは私的な取るに足らない領域だという先入観を排除し、より公の領域として捉え直すべきという提言だ。政治はケアの領域を、国民個人に丸投げ、市場原理に任せ切りにしてはいないか、との問いである。それは大きな政府がケアをすべて引き受けろということではない。ケアの必要があることを認識し、支えるということである。 コロナ禍でケアの重要性が再認識されている。本書の刊行は、2020年秋。最後に岡野さんは、本書が出るころには、政治はケアの視点を踏まえ過去のコロナ対応を検証し、見直しをしているだろうかと書く。さて…。
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