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石の肺 僕のアスベスト履歴書 岩波現代文庫
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石の肺 僕のアスベスト履歴書 岩波現代文庫

佐伯一麦(著者)

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石の肺 僕のアスベスト履歴書 岩波現代文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2020/10/17
JAN 9784006023270

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商品レビュー

4.3

3件のお客様レビュー

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2023/10/28

アスベストの怖さを目の当たりににした。 私は、「アスベスト」という単語と危ないものということぐらしいか知らなかった。 状況や症状を文字見ただけでも苦しくなった。 危険ということから目を背け、便利で安価という方に目を向けてしまった歴史は、今後も影響を受けるだろうと思った。 当事者...

アスベストの怖さを目の当たりににした。 私は、「アスベスト」という単語と危ないものということぐらしいか知らなかった。 状況や症状を文字見ただけでも苦しくなった。 危険ということから目を背け、便利で安価という方に目を向けてしまった歴史は、今後も影響を受けるだろうと思った。 当事者の内情を深く知れる1冊でした。

Posted by ブクログ

2021/02/11

2007年に単行本として、2009年に文庫本として新潮社から出された著者唯一のルポルタージュが岩波現代文庫で蘇りました。この作家の作品は限られたものしか読んでいませんが、電気工時代のアスベスト禍による病気との向き合いが彼の創作の底流にあることは知っていましたし、また東日本大震災に...

2007年に単行本として、2009年に文庫本として新潮社から出された著者唯一のルポルタージュが岩波現代文庫で蘇りました。この作家の作品は限られたものしか読んでいませんが、電気工時代のアスベスト禍による病気との向き合いが彼の創作の底流にあることは知っていましたし、また東日本大震災についてのスタンスも新聞などに寄稿されたもので読んでいました。圧倒的に自分に起こったことから世界を見ていく私小説家であることに畏敬の念をもっていました。その彼が小説とかエッセイという表現をとらずに自らのアスベスト禍についての取材をいま再び出版するのは意図していないにしてもコロナ禍の時代に召喚されているのだと思いました。禍の時代は、社会の構造の問題を明らかにします。「いのち」か「経済」か、という二者択一を持って、問題を末端に先送るのは、また同じように繰り返されています。本書に出てくる親方を始めとするリアルにまみえることで毎日を送っている人々の存在をリモートワークやニューノーマルという言葉が取りこぼしている感覚を痛みとして覚えました。作者の肺の中に存在する永遠不滅のアスベストのように胸をチクチクさせる本です。

Posted by ブクログ

2020/12/31

 建物を壊すときにアスベストがあったためその除去作業をしなければいけない、そんなことを知ったのはいつ頃からだったろうか。  ただ断片的にしかアスベストのことは知らなかったし、とりわけこれだけ沢山の人たちが長年被害に苦しんでいることは本書を読んで初めて知った。  熱に強い、火に燃...

 建物を壊すときにアスベストがあったためその除去作業をしなければいけない、そんなことを知ったのはいつ頃からだったろうか。  ただ断片的にしかアスベストのことは知らなかったし、とりわけこれだけ沢山の人たちが長年被害に苦しんでいることは本書を読んで初めて知った。  熱に強い、火に燃えにくい、引っ張っても切れにくい、絶縁性が高くて電気を通しにくい、しかも外形はフレキシブルで柔軟性がある。     確かに「奇跡の物質」と呼ばれ重宝されて使われてきたことが分かる利便性で、それだけにある時期までは積極的に使用が勧められてきたほどであった。それが肺などに重大な疾患を引き起こしてしまう。  本書は、かつて電気工として働いていた時にアスベストの危険性を知らずに曝露してしまい健康被害に今なお苦しむ、作家である著者唯一のルポルタージュである。  著者が本書を書くに至ったのは、危険な仕事に携わなければならない誰か、それら誰かの声を、労働現場の実際を知っていてその後作家となった自分が語ることが必要だと思ったからと言う。  当事者ならではの体験がリアルに描かれるとともに、アスベスト被害を訴える人々や医療関係者、アスベスト関係企業に勤めていた人たちに取材し話を聴いていくことで、この問題の孕む重要性や、末端労働者に皺寄せがいき、また救済が届かない社会的矛盾に気付いていき、そして声高ではないが、この問題を事実上放置してきた国の怠慢に批判が向けられる。  本書の元版が刊行され10年以上が経ち、国賠訴訟に判決が出されるなどした一方、本書に登場した人々を含め死亡者が増加している厳しい状況が続いている。  原因等は異なるがコロナ禍に社会が翻弄されている現在、時宜を得た再刊である。  

Posted by ブクログ

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