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パワハラ問題 アウトの基準から対策まで 新潮新書878
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2020/10/17 |
JAN | 9784106108785 |
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パワハラ問題
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パワハラ問題
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商品レビュー
3.7
9件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
パワハラ問題について判例をもとに解説がされている。 パワハラを訴えた被害者に対し、面談を無断録音していた上司側の証拠が採用されて、無罪判決の事例があった。面談の様子からパワハラはないと判断されたとのこと。無断であっても、録音が採用されるんだな。
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被害・加害両面の予防・危機管理に。 ◯パワハラ防止法における定義: ①職場において行われる優越的な関係を背景とした言動であって、②業務上必要かつ相当な範囲を超えたものによりその雇用する③労働者の就業環境が害されること →3要件の成立が必要。あくまで法律の定義であり、会社の定義は...
被害・加害両面の予防・危機管理に。 ◯パワハラ防止法における定義: ①職場において行われる優越的な関係を背景とした言動であって、②業務上必要かつ相当な範囲を超えたものによりその雇用する③労働者の就業環境が害されること →3要件の成立が必要。あくまで法律の定義であり、会社の定義はより予防的。 →事業主への雇用管理上必要な措置の義務付け、報告者等への不利益処分の禁止、厚労大臣の報告徴収、勧告、罰則規定 ◯厚労省ワーキンググループ2012年報告書における6類型: ①身体的な攻撃:暴行、傷害 ②精神的な攻撃:脅迫、名誉毀損、侮辱、暴言 ③人間関係からの切り離し:隔離、仲間外し、無視 ④過大な要求:業務上不要なことや遂行不可能なことの強制、仕事の妨害 ⑤過小な要求:業務上の合理性なく、能力や経験とかけ離れた程度の低い仕事を命じること、仕事を与えない ⑥個の侵害:私的なことに過度に立ち入ること ◯セーフになる要素 ※あくまで要素で総じてアウトのことも 1)業務が人の命や身体の安全に関わること 2)部下のミスの程度が多いこと 3)部下が理由なく反抗的だったとき ◯事業主の措置義務 ・就業規則・方針の作成、公表、教育、相談窓口の設置 ◯部下から相談を受けた際の禁句→二次被害 ・「あなたにも悪いところがあるのではないか」 ・「それくらいみんな我慢している」 ・「なぜやめてくださいと言わなかったのか」 ◯無意識パワハラ ・できると思って難易度の高い業務を依頼し、対応できず自信喪失 →期待してハードルの高い業務を依頼することの意図の事前の説明、難しい場合相談に乗りやすい環境づくり。コミュニケーション ◯グレーゾーンの判断 ・「業務上の必要性」と「言動の態様」 →グレーゾーンはフォローが重要 ◯部下の叱り方の5原則 ①叱責の原因である事実に間違いはないか ②原因に対する弁明を与えているか ③叱責の態様に行き過ぎはないか ④叱責が社員間で公平を欠いていないか ⑤叱責がペナルティを伴うとき過大になっていないか ◯部下から上司へのパワハラ ・注意に対して暴力的な反応をする部下 →これを叱責すればそれ自体がパワハラになり得る。 →その行為がパワハラに当たること、再び同様の行為をした場合懲戒処分に付される可能性がある旨告げる。そのまま放置がもっとも良くない。 ・上司からパワハラを受けているとの噂を流された場合 →これを叱責すればそれ自体がパワハラになり得る。 →周辺から事実関係を裏取り。事実に反する噂を立てることはパワハラに該当し得る旨を告げる。 ・やり手で優秀な者を組織が看過するパワハラ →事実関係の記録、周辺の味方
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パワハラなどのハラスメントの言葉だけが先行して、実際に法令などにはどのように規定されているのかを知りたいために読了。結果的には実践的な内容でよいと思う。 1・2章は、コロナ時代も含めて、様々なハラスメントとその簡単な内容を解説している。 3章は、具体的なパワハラの6類型 ①身体...
パワハラなどのハラスメントの言葉だけが先行して、実際に法令などにはどのように規定されているのかを知りたいために読了。結果的には実践的な内容でよいと思う。 1・2章は、コロナ時代も含めて、様々なハラスメントとその簡単な内容を解説している。 3章は、具体的なパワハラの6類型 ①身体的攻撃、②精神的な攻撃、③人間関係からの切り離し、④過大な要求、⑤過小な要求、⑥個の侵害、を説明し、暴力行為などをどのように考えるかを解説している。 4章は、パワハラ防止法の3要件 ①職場の優越的な関係を背景にして、②業務上必要かつ相当な範囲を超えたもの、③労働者の就業環境が侵される に焦点を当てて解説している 5章は、国家公務員と地方公務員の仕事の特徴とそれにおけるパワハラの可能性、6章は経営者と管理職のやるべきこと、7章はパワハラになりやすい類型や対処法、8章はグレーゾーンの境界線、9章はリカバリーの方法などを解説している。 10章は上司がパワハラの被害に遭うことの対処法、11章はケーススタディや巻末にはパワハラの裁判事例30例を紹介している。 この本で専門家になることは難しいが、パワハラ防止法の概要や本質を見極めて、自分自身を部下としても上司としても守ることへの一歩にはなると思う。
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