- 中古
- 店舗受取可
- 書籍
- 書籍
エクソダス アメリカ国境の狂気と祈り
定価 ¥1,980
1,155円 定価より825円(41%)おトク
獲得ポイント10P
在庫あり
発送時期 1~5日以内に発送
店舗受取サービス対応商品
店舗受取なら1点でも送料無料!
店舗到着予定
2/6(木)~2/11(火)
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2020/10/16 |
JAN | 9784103536512 |
店舗受取サービス
対応商品
店舗受取なら1点でも送料無料!
さらにお買い物で使えるポイントがたまる
店舗到着予定
2/6(木)~2/11(火)
- 書籍
- 書籍
エクソダス
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
オンラインストア上の価格と店頭価格は異なります
お電話やお問い合わせフォームでの在庫確認、お客様宅への発送やお取り置き・お取り寄せは行っておりません
エクソダス
¥1,155
在庫あり
商品レビュー
4.2
14件のお客様レビュー
○1946~1948の米墨戦争で、現在テキサス州やカリフォルニア州などを含む広大な土地が米国領土になった。この結果、多くの「メキシコ人」が「メキシコ系米国人」になった。 ○国境から100マイルまでは警備隊は令状なしでバスや乗用車を捜索できる。
Posted by
村山祐介(1971年~)氏は、立教大学法学部卒、三菱商事勤務、朝日新聞社でワシントン特派員、ドバイ支局長、経済産業省・外務省・首相官邸等の担当、GLOBE編集部員、東京本社経済部次長等を経て、フリージャーナリスト。2021年からオランダのハーグ在住。 2017年からアメリカ大陸を...
村山祐介(1971年~)氏は、立教大学法学部卒、三菱商事勤務、朝日新聞社でワシントン特派員、ドバイ支局長、経済産業省・外務省・首相官邸等の担当、GLOBE編集部員、東京本社経済部次長等を経て、フリージャーナリスト。2021年からオランダのハーグ在住。 2017年からアメリカ大陸を舞台にした移民を追った取材を行い、朝日新聞日曜版GLOBEの特集で、「壁がつくる世界」(2017年10月)、「『野獣』という名の列車をたどって」(2018年3月)、「エクソダス 壁を越える移民集団」(2019年5月)の移民3部作を掲載。それらに加えて、ウェブメディアで掲載した関連記事をもとに、大幅に加筆・再構成したものが本書で、2021年に講談社本田靖春ノンフィクション賞を受賞。インターネットTVやテレビ朝日でもドキュメンタリー番組・特集が放映され、2018年にATP賞テレビグランプリ・ドキュメンタリー部門奨励賞受賞。また、一連の取材で、2019年にボーン・上田記念国際記者賞を受賞。 本書は、上記の通り、メキシコ国境からアメリカを目指す移民について、誰が、なぜ、どこから、どのようにして、移民として立ち現れるのかを、アメリカから、メキシコ、中米諸国(エルサルバドル、ホンジュラス、パナマ等)、コロンビアまでを縦断して取材を行い、明らかにしたものである。ただ、この地域の国々は治安が世界最悪とも言われ(2017年の10万人当たりの殺人発生率は、エルサルバドルが61.7人で世界1位、ホンジュラスが41.0人で4位。日本は0.2人)、また、著者は、パンアメリカン・ハイウェイが唯一繋がっておらず、世界最後の秘境のひとつとも言われる、パナマとコロンビアの国境のダリエン地峡にも足を踏み入れており、文字通り体を張った取材となっている。 私は、日頃から国際情勢について関心を持っており、メキシコ国境からアメリカを目指す移民・難民についても報道レベルでは知っていたつもりだが、本書で初めて知ったこと、気付かされたことが多数あった。備忘も含めていくつか記すと以下である。 ◆アメリカにおいて、国境の壁の建設に賛成なのは、国境からは遠く離れたラストベルトなどに住む白人労働者が多い。国境近くに住む人たちは、経済的にも社会的にもメキシコ側と一体性があるため、寧ろ壁の建設に反対の人が多い。 ◆中米諸国(エルサルバドル、ホンジュラス等)からアメリカを目指す人々は、治安が最悪の国に住み、マフィアから逃れるために、密かに国を離れる人が多い。 ◆2010年代半ばから目立つようになった「移民キャラバン」は、カリブ海諸国、アフリカ、アジアからの人々が、移動の途中(中米諸国等)で合流して集団となったもので、大規模でハイプロファイルな(目立つ)点が、それまでの移民と異なる。中南米大陸以外からの人々は、パスポートやビザの制限を受けない南米の国(エクアドル等)へ空路で入り、そこから陸路でアメリカを目指す。 本書が明らかにしていることは、一口にアメリカを目指すと言っても、その行程は、合法的なものばかりでない上、いつ行き倒れるかわからない密林や乾燥地帯、いつ殺されるかわからない治安が最悪の地域を含み、また、我々の常識では想像できないほどの長さがある、ということである。しかし、それでもアメリカを目指す人の数は、増えることはあっても減る気配はない(欧州の先進国を目指す人の数も同じだ)のはなぜなのか。それは(言わずもがなで)、貧富の差、社会の分断、治安悪化、地域紛争などにより、母国で生きることに絶望し、命懸けで国境を越える決断をせざるを得ない人々が増え続けているからなのだ。好き好んで移民になる人などいるはずはない。 とすると、我々(特に先進国の人々)が本来するべきことは何なのか。。。それが壁を作って移民を拒否することであるはずはないのだが、実は、壁を取り払って移民を積極的に受け入れることですらないのかも知れず、それは、多くの人々が国境を越えなくても生きていけるような、貧富の差、社会の分断、治安悪化、地域紛争などがない世界への道筋を描くことなのだ。 ビザなしで渡航できる国と地域が191に達し(コロナ禍前)、「世界最強」と称される日本のパスポートを持つ人間として、移民について改めて考えるきっかけをくれる力作と思う。 (2024年7月了)
Posted by
南米からの移民の話と思って読み始めたが、アメリカを目指して世界中から移民が押し寄せていることなど、自分がいかに無知だったかを認識させられた。 より豊かな生活を求めて、という経済的移民はわずかで、文字通り生きるために命を賭して、危険な道行きを重ねる追い詰められた移民たちの姿に、胸が...
南米からの移民の話と思って読み始めたが、アメリカを目指して世界中から移民が押し寄せていることなど、自分がいかに無知だったかを認識させられた。 より豊かな生活を求めて、という経済的移民はわずかで、文字通り生きるために命を賭して、危険な道行きを重ねる追い詰められた移民たちの姿に、胸が痛む。
Posted by