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本物の「上司力」 「役割」に徹すればマネジメントはうまくいく
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本物の「上司力」 「役割」に徹すればマネジメントはうまくいく

前川孝雄(著者)

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本物の「上司力」 「役割」に徹すればマネジメントはうまくいく

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 大和出版
発売年月日 2020/10/14
JAN 9784804718699

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2023/03/09

忘れられない上司がいる。ひとりは「男の中の男」と呼ばれた人で、熱血指導で、いつもプンプンしてまくしたてる人だった。もうひとりは「ホトケ(仏)の~」と呼ばれた人で、いつもニコニコして「まあまあ~」とぼやいていた。 若い僕を育ててくれた対照的な二人とも、後に大きな公立病院の院長にな...

忘れられない上司がいる。ひとりは「男の中の男」と呼ばれた人で、熱血指導で、いつもプンプンしてまくしたてる人だった。もうひとりは「ホトケ(仏)の~」と呼ばれた人で、いつもニコニコして「まあまあ~」とぼやいていた。 若い僕を育ててくれた対照的な二人とも、後に大きな公立病院の院長になった。間違えなく器が大きかったのだろうが、若い僕はそんなことに気づいてなかった。今になって、二人の偉大さを認識するのだ。 研修医の2年目の時に出会った部長は、 「ハマダ、毎日、朝夕、患者さんのところに行って、診察しなさい!」 「ハマダ、ふざけるな!<患者さんを診る>とか、言うな。10年早い。 <診させて頂く>と言え!」 「ハマダ、そのズボンは何だ!ちゃんとしたスラックスをはけ。」 「ハマダ、ラーメンは、汁から!」 「ハマダ、全員にお酌をして、挨拶をして回れ!」 「ハマダ、看護師さんとか呼ぶな、病棟の看護師の名前を全部覚えろ!」 といつも怒鳴っていた。だけど、僕は好きだった。怒鳴った後には、笑顔で僕の肩をポンと叩いて、「まあ、頑張れ、今が頑張り時だ」と優しく言ってくれた。この名物部長を慕う人は沢山いて、研修医からも若手医師からも人気があった。結局のところ、愛情があったからだと思う。今ならパワハラだの、セクハラだのと言われるかもしれないが、僕の医者としてというか、社会人としての基盤を作ってくれたのはこの人だ。 次に、5年目に出会った上司は、穏やかだった。 その頃、仕事はとてもハードで、朝6時に出勤して、7時から研修医との回診で、8時からカンファ(と言っても、上司と僕と、研修医2~3人)。雨漏りのする南2階病棟の40ベッドの中や、内視鏡室や救急室を日中走りまわり、夜8時とか9時頃になってようやく座れるという感じだった。そんな生活が長く続いた。いろんなことがあった。カルテの電子化、新病院の建設、新研修医制度の導入、総合診療病棟の構築…、次から次に難題が押し寄せてきた。僕はいつも荒波の真っ只中にいて、不満だった。それを上司にぶつけていた。 そんな上司はニコニコした笑顔で、僕の愚痴を聞いてくれて、 「はまちゃん、まあ、人生、そんなこともあるだよ~」 「はまちゃん、人はいろいろいるから、そんなに求めても~」 「はまちゃん、正しいとか正しくないとか、難しいからね~」 「はまちゃん、まあ、ボツボツと言うことで~」 と、答えにならないようなことを言ってくれた。当時若い非力の僕には解決のしようのないことばかりで、言っても詮無いことであったのだが、この上司が丁寧に聞いてくれたのだろう。 忙しすぎることに対する不満というよりも、「自分はこれだけ頑張っているのに、なんで周りは頑張らないのか。なんで頑張っている自分の評価は低いのか」ということだったと思う。それに対して、「そんなことはないさ。しっかり私が見ている。私だけはちゃんと評価している」というメッセージをやんわりと出してくれていたのだろう。良い人に出会ったと思う。振り返ってみると、この上司から僕は<寛容になれ>ということを学んだと思う。なかなか今も身についてはないのだが…。 人は、誰しも、働き始めると上司を持つ。 良い上司に恵まれる場合もあるし、そうでない場合もある。いずれにしろ、新人や若手にとって、上司の影響は大きい。そして、人はいずれ上司になる。 本書からいくつか抜粋しよう。 「優秀な人が上司になると、批判を否定的に受け止める、威圧的である、拙速に結論を出す、マイクロマネージメントに走る」 「本物の上司は、働き甲斐のある職場をつくり、部下ひとりひとりが自律的に動き、個人では達成できない結果を導きだすチームを作る」 「リーダーの話し方において重要なのは、3つ。自分の思い(主体性)、他人への思いやり(愛他性)、わかりやすさ」 「ひとりひとりのミッションがわかる組織図をつくる」 「組織に帰属して、承認されることが大切」 本書は、令和の時代の中間管理職のマニュアル本であるが、いつの時代も変わらない上司像はあると思う。この本を読みながら、僕は二人の上司を思い出して、この文章を書いた。僕の上司たちは、上司という役割に徹していたと思う。ふたりは、手法は異なるが、上司として部下を守り、明確なビジョンを持って組織を発展させた。結果として、院長に抜擢されたことがそれを物語っている。 本書のサブタイトルは、「役割に徹すればマネジメントはうまくいく」。 結局のところ、自分自身が「上司」という役割を演じ切り、自分自身が変われるかにかかっていると思う。 じゃあ僕自身は今、「上司」の役割を果たしているのか? 自分自身が変わったのか? そう問いかけながら、今日も一生懸命「上司」を演じたいと思う。

Posted by ブクログ

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