建築史探偵の事件簿 新説・世界七不思議

蒼井碧(著者)

• 販売会社／発売会社: 宝島社
• 発売年月日: 2020/10/15
• JAN: 9784299009234

商品レビュー

2024/09/09

推理もの、というよりは建築やそれに関わる歴史について深く描かれた一冊
行く先々で事件に巻き込まれますが、こちらはサラッと解決。ミステリーとして読んでいると少し肩透かしかも。
しかし日本の文化、特に建物に関する文化伝統と世界が繋がっているかも、というロマンは感じます。
建物や歴史に興味がある方は手にとってみても良いかもしれません。

2023/10/22

“建築史探偵”不結論馬が、バビロンの空中庭園やギザの大ピラミッドなどの“世界七不思議”と日本の歴史的建造物や世界遺産との関連性を指摘しながら、遭遇する事件を解いていく。世界七不思議の謎はあったけど、遭遇する事件の方が呆気なさすぎた。
探偵役が見た目のことで馬鹿にされる感じも好きではない。

2023/04/25

全3章とエピローグの4章仕立て。
作家のデビュー作が面白かった記憶があり、今作も購入。
　建築史探偵とあるが、ほとんどの部分が建築史、歴史などの学術的なやり取りで消費し、肝心の事件の部分はおまけ程度に感じてしまう。
　(そのくらい学術記述がうるさく思ってしまった。)
主人公の高校生時には、そんな高校生いるかねぇと細かな部分に違和感があった。
　バランスがむずかしく、世界のとある謎についての探究があるため、ある程度の描写は必要だと思うが、興味が薄い(僕は世界史が好きだが、それでも辛い)人にとってはかなり読みにくい様に思った。
　前作でも尖った人物設定は読み進める程魅力に溢れてくるが、今作は少しもったいない。決して推理小説ではなく、歴史ミステリーに少し殺人事件と推理が絡むと言うことだ。
　関係ない事だが、今作を読んで改めてダンブラウンの面白さを認識してしまった。