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着物の国のはてな
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2020/09/25 |
JAN | 9784087861259 |
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着物の国のはてな
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商品レビュー
4.1
11件のお客様レビュー
「着物を着ることに憧れるけれど、着物警察とか怖いし、いつ着物を着たらいいのか分からないし、着付けに行こうとしても勧誘されそうで…」。そんな私の疑問を払拭してくれた本。著者の好奇心のおかげで、さまざまな点からの疑問が解決されています。読みやすく、そのうえ深い説明もあり、かつ専門家へ...
「着物を着ることに憧れるけれど、着物警察とか怖いし、いつ着物を着たらいいのか分からないし、着付けに行こうとしても勧誘されそうで…」。そんな私の疑問を払拭してくれた本。著者の好奇心のおかげで、さまざまな点からの疑問が解決されています。読みやすく、そのうえ深い説明もあり、かつ専門家への調査もされているため信頼性も高いという、「着物のことが分からない!」という人にぜひ読んでもらいたい一冊です。 「着物を着たいけれど、いかり肩で痩せ型、あまり着物は似合わない…」と私は常日頃から思っていましたが、著者も同じような体型かつ同じような悩みを持っていたためものすごく共感しながら読めました。
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「自分と着物」という視点で振り返ると、いつも保守派の人々が周りを固めていた。 保守派というのは自分が命名したのだが、着物の選び方にいちいち厳しく、シワひとつ許さない着付けを強いる人のことである。 特に厳しかったのが通っていた美容院の先生で、着物カタログの着付けに少しでも緩みがある...
「自分と着物」という視点で振り返ると、いつも保守派の人々が周りを固めていた。 保守派というのは自分が命名したのだが、着物の選び方にいちいち厳しく、シワひとつ許さない着付けを強いる人のことである。 特に厳しかったのが通っていた美容院の先生で、着物カタログの着付けに少しでも緩みがあるとこれでもかと糾弾していた。また街中で緩い着付けや斬新な着物ファッションを見かけると、虫唾が走るのだという。(本書で問題視されている着物警察のように、面と向かってダメ出しする人でなかったのがまだ救いと言うべきか) そういった話を聞かされ続けた結果、着付けへの興味は自然と消え失せていった。 だが、着物自体は好きだ。「消え失せた」と前述したけど、出来不出来をツッコまれないのなら着付けだって頑張りたい。目の前の柄が自分と合わさればどうなるのか、自分の腕で確かめたい。 保守派スタイルが身近だったものの、大胆な柄やファッションにも憧れている。洋風アレンジも加えていけば、もっと着物のことを好きになれそうだ。 着物へのハードルを実感しているのは自分だけではないはず。ハードルは保守派が生み出したものに違いないが、保守派はいつどのようにして生み出されたのか?ハードルに保守派、その他着物にまつわるモヤモヤを本書は痛快に解明してくれる。 対象はレディース着物、それもデイリー仕様のものになるが、それでも女性向けは選び方や着方が断然ややこしい…。それに比べ男性向けは、着方に関しては女性ほど難儀しなさそうなイメージがある。 「ファッションは若者がつくるというのは、人類史上不動の事実だし、コンサバばかりがもてはやされる着物の国は、個人的にとても退屈なので、着物人口の若年化は大歓迎だ」 ここに出てくる人々は穏健派と呼んで良いくらい、初心者に寛容だ。 著者の初キモノ奮闘記だから、これから奮闘するであろう読者に向けてシンプルに解説してくれている。着付け教室のような目から鱗モノまで、メモもいっぱい取らせてもらった。(図解のイラストは個人的に分かり辛く、動画で見たいと思った。改訂の際はQRコードを添付していただけたら…) 「”格”って言い方がいやらしい!」等、通常の着物本には書いていないようなことを物申しているのも、行き詰まっていた初心者としては気持ちが良い。 そして何より参考書やYouTubeだけでなく、プロの着付け師や専門家、和装小物メーカーにも直接取材されているから信憑性が高い。そうしたプロの力も借りることで、保守派の意見が全てではないことが丸裸になっていく。 着物への敷居が高くなった現代において、人々はより「ルール」や「正解」を着物に求めるようになった。それが着物をいっそう高嶺へと押し上げているとも気づかずに。 いい加減お高くとまるのはやめにして、昔のように気軽にお付き合いしていきましょうや。最悪襟合わせを間違えたって「ドンマイ!今日は飛鳥美人だ」くらいの気概で本当はいきたいんですよ。(飛鳥時代の襟合わせは左右どちらでも良かったそうな)
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もっと気軽に着よう、といいつつ、それほど自由でも簡単でもない着物の世界の謎を 一つ一つ丁寧に取材し、体験し、はっきりさせていく本。 これを読んだことで、着物はもっと自由で良く、 歴史を振り返ればルールなんてないようなもので、 誰かの都合と誰かの経験が伝統という顔をして、 ぼんやり...
もっと気軽に着よう、といいつつ、それほど自由でも簡単でもない着物の世界の謎を 一つ一つ丁寧に取材し、体験し、はっきりさせていく本。 これを読んだことで、着物はもっと自由で良く、 歴史を振り返ればルールなんてないようなもので、 誰かの都合と誰かの経験が伝統という顔をして、 ぼんやりごまかしているというのが良く分かる。 着物の格に関しては、着物を売る側の都合と、 すでに知識が受け継がれていないゆえ正解があった方が楽、 という両面によってつくられているというのが分かって良かった。 カジュアル着物はその範疇にはないし、 場面への違和感を感じるとすれば布が発する声というのも嬉しい事だ・ 室町時代のゆったり着物が受け継がれていたら、 もっと着やすく日常のものになっていたのかも。 半襟すら縫わないでも大丈夫。時間が無ければ自分で着ないでも大丈夫。 どんどんハードルなんて下げればいいと思う。 着物初心者向けに、とても具体的で為になる本。 表紙を開けて中のブルーの紙、中表紙の模様の入った紙が素敵だった。
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