歴史は不運の繰り返し セント・メアリー歴史学研究所報告 ハヤカワ文庫SF

ジョディ・テイラー(著者), 田辺千幸(訳者)

• 販売会社／発売会社: 早川書房
• 発売年月日: 2020/09/17
• JAN: 9784150123000

商品レビュー

2022/12/02

　タイムマシンに乗って、と聞いただけでワクワクした。SFな展開ばかりじゃなく、現実リアルなドラマ展開に人間模様もきっちり書き込まれている。結局背景は様々でも人間が描けてなくちゃ、ハラハラもドキドキもない。シリーズ一作目とのことながら、次作も3作4作も翻訳されてない。早川さん、なんとかして！

2021/07/06

SF 冒険歴史ミステリー・ファンタジー風味。

歴史学者マックス(女性)は専門知識を活かせる仕事を紹介されるが、秘密主義のその職場は実際に過去に戻り歴史を確認するとんでもない職場だった。

同期、ライバル、訓練、見知らぬ敵と悪意、恋、トラブルに継ぐトラブル。

歴史物…だと？と突っ込まずにはいられない賑やかさでした。

〇個人の好みとしては歴史ファンタジーに特化してもらった方が落ち着いて読めたかも。人死にが多くて…。
設定は面白い。
〇これも個人の好みですが、タイムワープでは持ち帰りはなんとなくおかしいような。原子１つでも、齟齬がおきそうだけどな～と不粋なことを考えるのは、登場人物たちが研究者だからだ。一般人や少年少女が主人公なら、そこまで重箱的なことは思わなかったかも。
〇賑やかな冒険活劇が好きな人は好きだと思う。色っぽいシーンもあるので、学校には高校…いや大学くらいからかな。…と、私の中のPTA 会長が申しております。

2021/03/16

最初の２Pは好きな感じだったんだけど…
女性作家さんが書く、女性が主人公の作品って恋愛要素抜きには語れないのかな…。いや、恋愛があっても良いんだけど、恋愛が絡むとヒロインのプロフェッショナルな所とか過去や経歴とかが全て吹き飛んで100％恋愛脳になっちゃう辺りが読んでいて辟易するというか。個人的に彼女がときめいた男が全然グっと来なかったのでそれもあるかもしれませんが。

大体、調査員が歴史研究家じゃなきゃいけない理由あるのか？
反対に歴史に興味ない人の方が安全じゃない？その時代のレクチャーを受ければいい話だし、興味がない人の方が余計なことに首を突っ込まずに済みそうだし。そうしたら体力テストなんか受けなくても済むんだし。さらに言えば人をその時代に送り出すよりはドローンか小型のカメラを送り出すか設置して回収した方が確実性が増すような。

読めば読むほど矛盾を感じるし、なんか色々な方向に話が広がっていくしで途中でもういいやってなっちゃいました。オチだけ読むかと最後の方読んだらいけ好かないヤツがやっぱりいけ好かない感じだったのでやっぱりね、と思ったり。やっぱり初見の作家さんは一度、図書館で借りて読んだ方が安全だなぁ…