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日本の観光 昭和初期観光パンフレットに見る
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 八坂書房 |
発売年月日 | 2020/09/11 |
JAN | 9784896942774 |
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日本の観光
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商品レビュー
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昭和初期の観光パンフレット、特に鳥瞰図(吉田初三郎画のものがこんなに収集されているのは凄い)を元に当時の観光スタイルや、観光地の流行廃りを読み解く。 タイトルだけ見たときは、もうちょっと図版中心の軽いガイド本的なモノを想像してたら大間違いでした。情報量が凄い…大学で発表した論文...
昭和初期の観光パンフレット、特に鳥瞰図(吉田初三郎画のものがこんなに収集されているのは凄い)を元に当時の観光スタイルや、観光地の流行廃りを読み解く。 タイトルだけ見たときは、もうちょっと図版中心の軽いガイド本的なモノを想像してたら大間違いでした。情報量が凄い…大学で発表した論文集だったのですね。 江戸のお伊勢参りなどからはじまり、明治以降の観光業の黎明期、外国人向けのツーリストビューローからJTBが出来上がっていったのは知ってましたが、国立公園指定と観光業の密接な結びつきや、各地の観光地PRと各種交通会社の営業戦略など、「観光」の需要を作り出し、そこに客が集まる構造が見えて面白かったー。 続編(近畿・東海・北陸篇)も出てるらしいのでそのうちそっちも読みたいですね。
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昭和初期の観光パンフレットを素材に日本各地の観光事情を探る。また巻頭では寺社に捧げられた絵馬によって、お伊勢まいりや善光寺まいりなどが江戸時代から昭和初期まで続いていたことが書いてある。 著者が千葉県房総半島東部の坂東32番札所の音羽山清水寺に詣でたところ、そこに昭和4年3月奉...
昭和初期の観光パンフレットを素材に日本各地の観光事情を探る。また巻頭では寺社に捧げられた絵馬によって、お伊勢まいりや善光寺まいりなどが江戸時代から昭和初期まで続いていたことが書いてある。 著者が千葉県房総半島東部の坂東32番札所の音羽山清水寺に詣でたところ、そこに昭和4年3月奉納の額「御大礼記念 伊勢神宮参拝並びに山陰四国九州遊覧」と題する額が奉納してあり、村民ら16名が「行程三千余哩、日数十八日」の旅をしたことが記されてあった。地図に経路が記されており、昭和初期、お伊勢参りが昔の伝統を受け継ぎつつ、鉄道利用の遊覧旅行に姿を変えたことが分かると述べる。絵馬というと江戸時代のものと思っていたが、この観光絵馬を全国で調べたら、行程もわかるしおもしろいのではないかと思った。 また善光寺詣りはやがて日光寺社参詣とセットになりさらに横浜港をもセットにした行程となり、明治32年に房総鉄道が開業すると信濃や日光へは鉄道を利用して容易に行ける場所となり、信仰の旅から観光旅行へと旅の性格が変わっていったことを示すとある。 また日光自動車会社が作成した「日光塩原御案内」(昭和4年4月、吉田初三郎画)では日光、から塩谷、矢板、西那須野、塩原へと「バス」で容易に観光できますと謳っており、赤い路線上を走るバスが3台も描かれている。なるほど自動車会社が作ったパンフなら道路行程を強調するんだなあと感心してしまった。裏面には「日光塩原間は、午前と午後の定期乗合自動車によるのが一番軽便利で、旅館の門口から門口へ履物のまま、僅々三時間で行ける。乗替等という不便もなく、・・一泊掛けは勿論のこと日帰りも日光から楽にできる」・・う~ん昭和初期から日帰り、栃木県の観光の問題がその時点から出ていたのですね。 少し前に「吉田初三郎鳥瞰図集」という本も見たが、ここでも吉田氏の図がたくさんのっていた。 2020.9.10初版第1刷 2020.12.10.2刷 図書館
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序 日本の観光―昭和初期 第1章 北海道の自然美探勝 第2章 東北地方の名所 第3章 日光とその周辺を巡る 第4章 箱根・富士・伊豆遊覧 第5章 東京近郊の遊覧地と行楽 第6章 信越地方へのスキー旅行 第7章 瀬戸内海を巡る船旅 第8章 九州の景勝地を巡る旅
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