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第九の波 Woman's Best11韓国女性文学シリーズ8
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 書肆侃侃房 |
| 発売年月日 | 2020/09/13 |
| JAN | 9784863854178 |
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第九の波
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商品レビュー
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4件のお客様レビュー
ある街を舞台に、3人の思い出と現在が語られるのですが、原子力発電所の誘致、捏造、市長リコール事件、カルト宗教、などいくつもの不穏な要因が重なる複雑なストーリー。 実際に起きた住民投票をモチーフにし、政治的状況や雰囲気を知るために取材、インタビューをしたりして書かれた小説だそうで...
ある街を舞台に、3人の思い出と現在が語られるのですが、原子力発電所の誘致、捏造、市長リコール事件、カルト宗教、などいくつもの不穏な要因が重なる複雑なストーリー。 実際に起きた住民投票をモチーフにし、政治的状況や雰囲気を知るために取材、インタビューをしたりして書かれた小説だそうで、リアリティにあふれていて引き込まれます。 政治家や企業の利権や裏金、人間扱いされない下請け労働者など世の中の理不尽さ、不公平さに溢れていてます。 ストーリーの複雑さもさることながら、登場人物が多くて、韓国人の名前を覚えるのがなかなか大変でした。
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※このレビューにはネタバレを含みます
韓国の架空の地域、陟州を舞台に、カルト宗教と麻薬、下請け企業の劣悪な労働環境、原発誘致、それらをすべて下敷きにして繰り広げられる政治的争いが語られる。いや、政治的争いが主眼というよりは逆で、むしろそこを震源として上記のあらゆる歪みや違法やマフィアや殺人が出てくるといってよい。 二極化された社会の延長線上に、鎮痛薬に頼って(結果的にオーバードーズしながら)生きるしかなかったり、薬師如来に縋って搾取されてることに気づかずにカルトに取り込まれていったりする一方がいれば、その構造にあぐらをかいて麻薬を流したり原発を誘致して金を稼ごうとしたり、それでいて自分は安全地帯に逃げようとするような政治家もいるし、そんな政治家とずぶずぶな関係になっているカルト教団とか、日本の某政党を彷彿とする。 話自体は、そんな構造の中で死んだ父を持つ主人公のソン・イナと、目が悪くて兵役に行けず公益として従事している青年ソ・サンファ、イナの元彼で少年時代の事故ゆえに生きる希望を失っているユン・テジンの三人を中心にして進む。それぞれがこの社会の負の面を背景として持っていて、彼らが一人の人間としての生活や恋愛をしながら巨悪の前にあっけなく踏み潰されたり、あるいは一矢報いたり、な話といえそう。でも、ソ・サンファが死んだあたりからだいぶ物語がエモーショナルな方に傾いた感じがして、たとえば『舞姫』におけるエリスの「狂」のような、そのエモーションには私は乗り切れない。というか、名前が覚えられなくて、結局サンファがなんで死んだのか読みきれなかった。 カルトの薬師如来の薬壺の中に入ってるのは、避妊薬だよ、っていうカルトトップのアン・クムジャの発言、究極に反出生主義だなと思った。 第九の波って、ベートーヴェン的な歓喜の波なのかと思ったら全然違って、最大波のことらしい。社会問題がこれだけ複雑に絡まって襲ってきたらそりゃ第九の波だわ、って思うし、でも現実実際そうだよねとも思う。
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出版社(書肆侃侃房)のページ http://www.kankanbou.com/books/kaigai/kankokujyosei/0417 内容紹介、「試し読み」、著訳者プロフィール
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