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第九の波 韓国女性文学シリーズ8
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 書肆侃侃房 |
発売年月日 | 2020/09/13 |
JAN | 9784863854178 |
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第九の波
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2件のお客様レビュー
題名はアイヴァゾフスキーの嵐の絵から付けられたという。読後にその意味するところに思い及んだ。 2017年に発表された作品だがいま読むとリアリティが強く感じられる。主人公ソン・イナ、もと恋人のユン・テジン、イナを愛するソ・サンファの三人の理不尽に踏み潰されたような過去の不幸が明らか...
題名はアイヴァゾフスキーの嵐の絵から付けられたという。読後にその意味するところに思い及んだ。 2017年に発表された作品だがいま読むとリアリティが強く感じられる。主人公ソン・イナ、もと恋人のユン・テジン、イナを愛するソ・サンファの三人の理不尽に踏み潰されたような過去の不幸が明らかにされてゆく。作品にはミステリのようなエンタメ小説のような社会派のノンフィクションのような部分を合わせ持ちながらも第一級の文学作品となっている。微塵もそのみごとな構成は揺らがない。著者の力が感じられる。木々や花、海などの自然の緻密な描写にも惹き付けられる。 著者があとがきで書いていたようにソン・イナたち3人はもっと陽光あふれる場所に立たせてあげてほしいと切ないほど感じた。彼らが居るのはいつも黄昏時だったから。ぼんやりとしか光はささず粉塵の風が強く吹いている。深い喪失とともに生きてゆく。 チェ・ウンミの長編第一作。
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東海に面した架空の市である陟州(チョクチュ)を舞台にして、原子力発電所の誘致をめぐる対立、カルト宗教団体による勧誘攻勢、そして石灰鉱山にまつわる謎の死。これらをこの市の保健所に転勤してきた薬剤師のソン・イナ、代議士の秘書官でソン・イナの別れた元恋人であるユン・テンジン、薬学部の学生の公益勤務員のソ・サンファンの三人をめぐって物語は進む。ソウルから移ってきたソン・イナが実は陟州の出身で、高校生の時に母親と陟州を出たことが明らかになる。そしてその理由も。昔の出来事と今の発電所誘致の対立。トンジンセメント会社と石灰石の削岩。その社長が今の市長。田舎の平和な市を描写しながら、だんだんとその社会の奥が見えてくる面白さ。この作品は江原道のある町で起こった事件をモチーフにしているという。
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