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オレの東大物語 1966~1972
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2020/09/04 |
JAN | 9784087890143 |
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オレの東大物語
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商品レビュー
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山形から現役合格して6年間東大に在学した著者は、後に有名な文芸評論家になる。本書は余命幾許もない病床で、在学中の全共闘を中心とする学生運動を軸に、主体的でない関わりを通じて彷徨った経験が赤裸々に書き綴られている。 東大闘争は安田講堂の籠城戦を経て、文学部を除き鎮静化していくが、著...
山形から現役合格して6年間東大に在学した著者は、後に有名な文芸評論家になる。本書は余命幾許もない病床で、在学中の全共闘を中心とする学生運動を軸に、主体的でない関わりを通じて彷徨った経験が赤裸々に書き綴られている。 東大闘争は安田講堂の籠城戦を経て、文学部を除き鎮静化していくが、著者の中では無期限ストから離脱宣言しないまま没入していく。在学中は友と呼べる友人がほとんどできず、入学後に感じた'東大はクソだ!'の感慨は'オレもクソだった'という自己発見に帰着する。この心の移ろいを見出すことは難しいが、数少ない友だった詩人・瀬尾育生氏の解説が、著者の細部を照らし、作品群における本書の位置付けを明確に指摘している。 東大入試中止を引き起こした一連の出来事から、大学側の問題処理の頑迷さが感じられる。
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著者の評論自体にさほど触れたことはないが 全共闘時代における、ある種傍流な学生のあり方を「今の若い人にも面白かろう」として 死と隣接した病床の中、2週間に書き連ねた躍動力に目を見張り、 人生の様々な転機を振り返る中、見出した人生の決算に先人の重みを感じる。
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加藤氏の大学生時代のことがテーマなのだが、実際には文芸評論家として本格始動する直前までの半生記となっている。加藤ファンとしては。彼がどのようにもの心つくようになっていたのかが垣間見えて面白い。 闘病は凄まじかったようだ。喪失感は大きいが、改めてご冥福をお祈りする。
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