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楽園の烏

阿部智里(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2020/09/03
JAN 9784163912547

楽園の烏

¥385

商品レビュー

3.9

89件のお客様レビュー

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2024/05/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

第一部ラストから一気に時が経ち新しいキャラクターへと視点が移ったことで、世代が変わったんだなあという感慨を覚えた。新しい世代が山内をどう変えていくのか、いけるのか…未来への期待と不安がたっぷり詰まった巻だった。 今巻の主人公をひとり挙げるならはじめが相応しいのだろうけど個人的には頼斗の行動に意識を引き寄せられた。というのも、頼斗がはじめを訝しみながらも使命のために着いて回っている姿に、なんとなく第一部の主と雪哉の姿を重ねて見てしまったからだった。千早は頼斗の純真さから明留を思い出したようだったけど、私はむしろ勁草院に入るなんて夢にも考えていない頃の、自分の気持ちを優先して主の誘いを断れた頃の雪哉を思い出していた。さらにトビ、彼が自身の命を取引に持ち出す姿にもかつての雪哉を幻視してしまったりした。そんなわけで、雪哉自身も私なんかを目指してはいけないと言っているように、次世代には雪斎の二の舞を踏んでほしくないなあと期待を掛けてしまうのだが…終章で頼斗のことを部分的には信頼できるようになったはじめとは裏腹に、頼斗は依然として山内への帰属意識を捨てていないらしく…まだまだ各陣営の思惑が行き交う状況は変わっていなくってこれからどうなっちまうんだ〜!?と新章のスタートとしてワクワクできた。個人的には、困難の中でも諦めない人の輝きを信じているはじめの考えに同意してるので、応援したいところ。 あと、今回巻き込まれたはじめや雪斎が送り込んでる八咫烏といい、箱庭世界であった山内がどんどんと外の世界へ侵食してきているのもワクワクポイントだった。もともと山神の都合で生み出された八咫烏が、生活を守るために己の存在を外へ外へと主張するようになったのだと考えると、命の力強さを感じてうれしい。いや雪斎の管理がキツすぎて泥沼化してる点では決して喜ばしくはないが…山内で起こっている烏と猿の抗争は、要約すれば奴隷の解放運動や植民地からの独立の主張なわけで、つまり人類史そのもの!そんな八咫烏の生活を知ればはじめの言うように『人間』だと私も思うし、トビの言うように彼らも私たちもみな対等でいたくて探り探りで頑張っているんだよなあということを、人間という登場人物の一員として思えたのがよかった。 第一部の登場人物たちが今どうしてるのかな〜というワクワクは次巻以降へ持ち越し。今回は名前だけの登場だった金烏さんとか、大丈夫なんでしょうか。最後に見たのが自信をなくした姿だったので、名前ばかり使われてる現場を見るとすっかり傀儡になっちゃってないかを心配してしまうのですが、杞憂であってほしい。 まあ本当に傀儡っぽいのは雪哉さんのほうなのかな…周りの人間を駒として扱う以上に自分のことを切り札として使い捨ててきた印象があるので。 ところで金烏を差し置いてちゃっかり登場する長束さま。相変わらず便利な人手として使われててかわいい。やはりマスコットキャラクターなのかも。お約束感に安心できるので読者としては助かります。

Posted by ブクログ

2024/05/09

第2章に突入。いきなり20年後になっていてびっくり。そして、雪哉が別人のようになっているし、若宮は全然出てこないし…で、ちょっと寂しい。 不穏な空気が漂う幕開けだったけど、ここからどう展開していくのか楽しみ。

Posted by ブクログ

2024/05/05

シリーズが第二部に入り、雪哉が歳をとっていて、正直もう読むのをやめようかと思う部分もあったけど、後半は引き込まれてしまった。 これからどんな風にストーリーが展開していくのか、楽しみになりました。

Posted by ブクログ

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