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優しい暴力の時代
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優しい暴力の時代

チョン・イヒョン(著者), 斎藤真理子(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2020/08/26
JAN 9784309208046

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商品レビュー

4.3

15件のお客様レビュー

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2024/03/10

チョン・イヒョンさんの描く韓国の日常が好き。 母子、夫婦、友達、同僚、家族‥そこに子育て、仕事、学校、職場、不動産‥などが関わってくる韓国の生活が感じられる短篇集 格差や貧富が描き出される生活が、どこの都市も同じだなと思いながら、苦しくなりつつも、私たちもたくましく生きていかなけ...

チョン・イヒョンさんの描く韓国の日常が好き。 母子、夫婦、友達、同僚、家族‥そこに子育て、仕事、学校、職場、不動産‥などが関わってくる韓国の生活が感じられる短篇集 格差や貧富が描き出される生活が、どこの都市も同じだなと思いながら、苦しくなりつつも、私たちもたくましく生きていかなければと心強く感じたりもしました。 「優しい暴力」という言葉が心にぐっと響きます。

Posted by ブクログ

2023/12/16

短編集。ちょっと文章が硬くて読みにくかったけれど、内容は小さな『暴力』と苦悩と葛藤が書かれていた。 『三豊百貨店』 これだけ、ちょと色が違う作品という事で、作者のアトガキの後ろに載せられていた。これを先に読んだ。百貨店崩壊の事件は聞いたことがある……ような気がする。と思いな...

短編集。ちょっと文章が硬くて読みにくかったけれど、内容は小さな『暴力』と苦悩と葛藤が書かれていた。 『三豊百貨店』 これだけ、ちょと色が違う作品という事で、作者のアトガキの後ろに載せられていた。これを先に読んだ。百貨店崩壊の事件は聞いたことがある……ような気がする。と思いながら読んだ。女性同士の交流の話。 『ミス・チョとカメと僕』 父親の愛人と交流する話。父親の愛人という説明がなければ、ただの世代間交流とでも読めてしまいそう。亀がいい味を出して二人を繋いでいる。でも単純な、交流ではなくてそこには『亡くなった父親』が挟まっているシュールさ。 『何でもないこと』 高校生の出産に慌てる母親たちの話。父親が一切出てこないし、男の子の方は『母が育ててくれたらいい』と親に丸投げ姿勢。ある意味リアルで……リアルすぎて怖い。親たちの打算もすごいと思った。 『私たちの中の天使』 よく分からない契約のお話し。人を殺す代わりにお金を貰ったというが、殺したかどうかは分からず未来に禍根を残している。このお話しで良いなと思ったのは、『したくないのにしようとするな』と喧嘩したというところと、『作らないつもりだったのに出来た』というところ。しっかりとセックスについて考えていても、子供は生まれてしまう。……でも、物語の論点はそこじゃないんだろうな。 『ずうっと、夏』 ちょっとファンタジーチックな少女たちの交流の話。そこにしっかりと差別と侮蔑も入れ込んである。子供の話だからといって『みんなで仲良く』ではない。太っているので『ブタ』と言われる。引っ越してすぐ現地での『ブタ』と言う言葉を覚えるというシュールなシーンに目が点になってしまった。 『夜の大観覧車』 既婚女性の淡い恋と諦めの話。描写が上手く逸らされていて、二度見しないとそれが『そういう』意味だと読み取れなかった。すごいな。読み飛ばしたらただの片想いになってしまう。大人の恋って難しいという理解もないとさらにそれが『何』なのかすら分からないかもしれない。たぶん、十年前に読んでいたら、意味が分からず首を傾げたと思う。大人な話だった。 『引き出しの中の家』 これもよく出来ているなと思った。事故物件を掴まされる話。その事故物件を掴まされる理由も社会構造の問題として書かれていた。少し説明臭いのが難だけれど、納得できてしまう。 『アンナ』 これも女性同士の交流の話……なのかな。格差の話なのだろうけど、いまいち掴めない。 どの作品も韓国を基本的に舞台にしているので、正直、背景が上手く掴めない。特に住宅事情は所々で出てくるが日本と違うので頭に上手く入って来ない。 あとがきに説明が入っているが、その説明を読んでもざっと『手付金がいる』というくらいしか理解できない。日本で言うと、敷金礼金といったところなのだろうか。 とはいえ、いくつかの作品は読み応えがあったし、拒否で喧嘩をするというのは心地よかった。日本の男性作家のセックスなんて、無理やりしても気持ちいいという意味不明なものだったので……そんなものよりは『やりたくない』と喧嘩をするカップルの話は素敵すぎる。そんな話を読みたかったんだ。という気分になった。 韓国って実は日本よりも素敵な作品があるのではないか……という期待を持ってしまった。と、同時にその話を日本の作家で読みたい!!という気持ちもある。 対等な性の立場を描いている作品はないのかな。出会えてないだけ?

Posted by ブクログ

2023/02/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

チョン・イヒョンが2013年から2016年にかけて書いた短編の、日本版オリジナル編集作品。 訳者あとがきにて「ここに集められた物語は、さまざまな形の鎮魂歌である」と書かれているように、死や喪失がテーマになった物語が全体を占めているが、決して暗いばかりではなく、「生の弾力に満ちている」(p277)。一編は短くて読みやすいが、読後感は一本のショートムービーを観たかのように重厚だった。筆者の鋭い観察眼と、その観察したものを描き出す筆力に圧倒された。 他の著作もぜひ読んでみたい。

Posted by ブクログ

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