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バーチャル・エンジニアリング(Part3) プラットフォーム化で淘汰される日本のモノづくり産業
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 日刊工業新聞社 |
発売年月日 | 2020/08/18 |
JAN | 9784526080777 |
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バーチャル・エンジニアリング(Part3)
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商品レビュー
3.5
2件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
具体的な事例がいくつか出てくるとより面白い内容になると思うが、工場制御盤の設計で既にエンジニアリングプラットフォーム活用の事例があるようで、いよいよ公開されるようになってきたかという印象。 バーチャルモジュールで各社が擦り合わせをバーチャル上で行い、VILSまで組み上げる。演算時のコンピューティング力がどれくらい必要か、引いては経済合理性が出るかは要検証だが、技術的には可能という捉え方をした。サロゲートモデルで簡素化するのは必須なのと、マルチなドメインでのシミュレーションは演算精度麺からハードルが高いと想定できる。ここはFMIのように異なるソフト毎のIFではないレイヤだと思われるため。 擦り合わせ自体は残ることがミソ。モジュールだけのやり取りに完全にはならず、なぜこう挙動するのか、A社とB社で同じモジュールだけど挙動ガ違うなど頻発するのは見えていて、かつ、全ての情報の公開はできないので、渡して終わり受け取って終わり、にはならない。日本のOEMの話を聞いてると、サプライヤがモデルの情報を公開したがらない、クセが各社違って使いづらい等などあったがそれはそうだろうというか今と同じ気がする。それでも実車作っての評価は期間的にも資金的にも、バリエーション的にもやりきれないなか、開発期間短縮等というお題なので、進めるしか無いというのが実態だろう。 欧州で進む傾向があるが、比較的にOEMとサプライヤが対等、エンジニアリングベンダの存在から外部との連携が必須でかつそれを突き詰めるとこうなるということで、事例は見えてないが方向性的には正しい気がする。 ただ、VILSなどの場合、他社のモジュールもあるわけで、自社のをシミュレーションする際に他社モジュールは所与なのか、そこも含めてある程度情報開示がされるのか、実際の改善プロセスは気になる。バージョンいくつでシミュレーションしたら、こうなった。だろうが。これまでこのアッセンブリ的なものってサプライヤがやり、OEMに納めていたが、このVILSは日本だと誰が旗を振るのだろうか。一方ではSDVもあり内製化でスピードあげなきゃ、だとすると、OEMがやるのだろうが、このあたりの部品レベルも含めた差配は範疇外だった理解として、できるのだろうかが次。垂直統合的に仕事をしてきた日本は慣れてない。 あとは生産の部分。品質として同じものができるは正しいとして、次にではそれをどこで作らせるかの配置の話になる。今までだと地理的な話や規模的な話、技術的な話である程度所与だったものが、本当にどこでも同じ品質のものが作れる、となったときに、工場の統廃合含めてどう進むのか。あとはレクサスのような手作業系は残るだろうが、日本で作る意味ってなっていきそう。 モジュール販売プレーヤーの参入はありえて、そこからOEMも新規が増える。インテルみたいなプレーヤーが出てくると面白い。が、車のライフスパンを考慮するとやはり大手のOEMにこういうことをやって、開発期間短縮と価格低下を実現してほしいところ。
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「バーチャルエンジニアリング」というテクニカルタームは、以下にも「スタンダード」だという使われ方をしているが、内田翁のほかジャガーの公式サイトで多少言及されているくらいで一般的な用語ではないと思う。また、GAFAのプラットフォーム戦略とエンジニアリングでのプラットフォーム戦略はそ...
「バーチャルエンジニアリング」というテクニカルタームは、以下にも「スタンダード」だという使われ方をしているが、内田翁のほかジャガーの公式サイトで多少言及されているくらいで一般的な用語ではないと思う。また、GAFAのプラットフォーム戦略とエンジニアリングでのプラットフォーム戦略はそもそも適用範囲が異なるので比較対象にはならないと思う。 上記のちょっと気になる部分はあるものの、他の類似書籍にはない先進的な3D/DX関連の取組が紹介されており、一読の価値はあると感じた。ただし、要点を学びたいという初学者にはあまり向かないようにも感じたので、一般的なDX紹介本と併用して読まれることをお勧めしたい。
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