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押井守の映画50年50本
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | リットーミュージック |
発売年月日 | 2020/08/12 |
JAN | 9784845634446 |
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押井守の映画50年50本
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商品レビュー
3.8
8件のお客様レビュー
富野さんのホンネが人類粛正なのは、最初から変わっていない。 問題は、ガイゾックやイデのような圧倒的な暴力に「粛正される」ことはあっても、テンパった人間による粛正は絶対に成就しないこと。 要するに、ご当人同様に腑抜けなのであって、だから、ザブングル以降、全てナンダコリャにしかならな...
富野さんのホンネが人類粛正なのは、最初から変わっていない。 問題は、ガイゾックやイデのような圧倒的な暴力に「粛正される」ことはあっても、テンパった人間による粛正は絶対に成就しないこと。 要するに、ご当人同様に腑抜けなのであって、だから、ザブングル以降、全てナンダコリャにしかならない。 一方、押井先生の方は、なんでそんなに「スカイ・クロラ」の自己評価が高いの、ということが全く理解不能。
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押井守監督が「1年に1本」という縛りで選んだ50本の映画をリストアップし、インタビュー形式で語る、という内容。 1968年からスタートし、まずは「2001年宇宙の旅」を解説。すごいすごいと褒めてはいるが、現在はキューブリックへの「愛想が尽き果てた」とのこと。一方、「ワンス・アポ...
押井守監督が「1年に1本」という縛りで選んだ50本の映画をリストアップし、インタビュー形式で語る、という内容。 1968年からスタートし、まずは「2001年宇宙の旅」を解説。すごいすごいと褒めてはいるが、現在はキューブリックへの「愛想が尽き果てた」とのこと。一方、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト」については「わたしはレオーネの直径です!」と言い放つ。 こんな具合に押井節のオンパレードである。 つまりこの本で選ばれた映画は、必ずしも好意的な理由で選ばれたわけでは無く、いま押井守が「語りたい」作品が選ばれているのだ。その為、選別基準は様々で、中にはめちゃくちゃにこき下ろしている映画もある。しかしその快刀乱麻を断つような語り口がまあ面白い。 そして、どの映画評も作品の本質を突いており読み応え充分。例えば、セルジオ・レオーネの作品では、映画の「快感原則」を追求するためには「ダレ場」が必要だと論じる。また、「劇場版 あしたのジョー」では「主観的な時間」を描くことについて論じ、映画の本質は時間を映すことだと解説。 作品について語ることもあれば、作った監督に対しての愛や文句を言ったりもする。特にリドリー・スコットに対する愛がだだ漏れ。上記した「主観的な時間」について、「ブレードランナー」に流れる時間は大好きとのこと。なるほど確かに「ブレードランナー」は微睡むような心地よい時間の流れがあるよな〜と、大いに共感した。 対して、「戦場のピアニスト」を「言いわけ映画」の典型だから選んだ、とこき下ろし、「新幹線大爆破」はツッコミどころも含めて、かつての東映の勢いを体感するには絶好の映画だと紹介する。 監督に対しても容赦なく、「タクシードライバー」の項ではスコセッシはどちらかというと嫌いな監督だとばっさり。「ボーダーライン」なんかは、続編の「ボーダーライン/ソルジャーズ・デイ」に対するダメ出しの方がメインになっていたりする。 個人的には、ただ良いことばかりを書いている映画評よりもよっぽど面白く感じた。もちろん、映画監督としての視点や、切り口の独自性、映画作りへの理解等があってのことだが。 映画は観て終わりではなく、感じたことを言葉にすること、そうして初めて映画が価値を持つ。この言葉は特に印象的。この本は、押井守なりの色んな見方をインストールさせてくれる本で、読めばもっと多角的に映画を観ることが出来るようになるだろう。
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※このレビューにはネタバレを含みます
著者が映画を見はじめた高校時代から現在に至る50年。その間の数多の作品を「1年に1本のみ」という縛りで選んだ50本の映画解説。 「あわよくば高度経済成長からバブルを経て昨今のヘタレた日本の戦後史の一部を、映画を通じてフレームアップできるのではないか」 という著者というか企画制作側の意図が上手く反映されたかは定かではないが、 “「映画を見ること」は「見た映画について語ること」によってし成就しない、「映画は語られることによってしか存在し得ない」のだ” という著者(というか本書の場合、語り手)の思いは存分に汲み取れたか。確かに、こうして語ると面白いのかもしれない。多い時には年間1000本見たという著者ならではの、縦横無尽な、業界の裏表も知悉した分析は、映画を楽しむ新たな視点を与えてくれそうだ。 自分も昔、映画を見はじめた大学生の頃は、年間200本ほど鑑賞し、ひとりの役者、ひとりの監督の作品を通して観るなんて鑑賞方法も採っていた。そうでもしないと、それまでほとんど映画なんて観てこなかったハンデを克服できないと考えたから。要は、体系的に映画を学ぶような、そんな鑑賞の仕方だった。 今は違う。むしろ、この監督の作品だから前作と較べてどうだとか、このジャンルの作品では他にこんな作品がありそれとの比較で、と言った見方はやめようと思っている。予備知識もなにもなく、素のままで見てみた作品そのもの、単体としてどんな味わいがあるかを楽しもうとさえ思っている。 とはいえ、こうした(本書のような)作品比較、あるいは同じ監督作品の第1作からその作品までの並べて俯瞰して見てどうか、という批評も悪くないし、語るには値するだろう。 でも、まだ今はいいや。そんな楽しみ方は、もう少し鑑賞した作品群が増えてからでいいだろう。今は、年間50~80作を、極力劇場鑑賞で楽しもうと心がけている。そう思って数年が経ったか。その合計ですら押井守の年間1000本に及ばないが、数が増えてくれば、自然と、横串を通してなり、俯瞰して語れるようにもなるでしょう。 本書は、そういう意味で、1作1作の映画評ではない。 当人も、 「いい映画だからという理由で「50年50本」を選んでいるわけではない。映画の正体に近づくために、映画の正体について語るために50本を選んでいる。だから、傑作をセレクトするわけではないんだよ。」 と語っているように、己の映画論、監督論を語らんがためのセレクションだ。 それでも、古典と呼ばれる作品は何が優れているか、映画が持ちえる時間の表現方法、音楽と音声と映像の組み合わせ方、映画監督がやってしまう2つのこと等々、やはり、単なる映画ファンでは持ちえない、映画製作を職業とした者ならではの考え方は傾聴に値する。 作品の背景を楽しもうとか、制作された意義とかよりも、なぜこの監督はこう作ったのかとか、どう撮れば、あるいはどうすれば成功したのか(興行的にという意味ではなく、作品として成立するか)という視点は一貫している。 自分の映画空白の時代(2005-2015)の面白そうな作品も紹介してくれていたので、本書を参考に観てみようとも思った。
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