はじめて学ぶ小児循環器 改訂第2版

三浦大(編者), 前田潤(編者)

• 販売会社／発売会社: 診断と治療社
• 発売年月日: 2020/08/07
• JAN: 9784787824356

商品レビュー

2020/12/09

山岸敬幸先生は慶応の小児科、小児循環器
山岸正明先生は京府医の小児循環器外科の先生

左心低形成症候群
左室単独で体循環を維持できない
体循環も肺循環も右室から主肺動脈から供給されるから生後肺血管抵抗の低下とともに肺血流増加、体血流低下、冠血流低下、容量負荷のかかった右心機能をさらに低下させる
段階的に手術を行う。が、第３段階fontan手術に至っても、右室機能不全、低酸素血症などの合併症に対して長期の経過観察が必要

fontan術後
体静脈を肺循環に心室を介さず直接ながれるように修復した手術。
心室がひとつしかない先天性心疾患でもチアノーゼを改善できる。左室のみが機能する三尖弁閉鎖、肺動脈閉鎖、Ebstein。右室のみが機能する左室低形成など様々な疾患に適応。
心血管障害：肺動脈を駆出する心室がない。体静脈圧上昇、前負荷減少で慢性心不全の状態。心室の収縮能が経年的に低下。
肝障害：体静脈のうっ血による、腎障害が半数に見られる、成長障害が多い、肥満が増加
経過良好なら症状を訴えないことが多い。
肺動脈弁成分欠如のためⅡ音単一
心臓カテーテル検査は10年に1回は行う方が良い、青年期も一年に一回は検査する。
フォンタン経路の狭窄に対する拡張術したりすることある。
肺血流を駆出する心室がない分、骨格筋と呼吸筋で補うため下肢の筋肉を鍛えるトレーニングで血行動態が改善するという報告がある。

肺動脈弁狭窄
カテーテルによる経皮的肺動脈弁形成術が第1選択