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たった一人のオリンピック 角川新書329
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たった一人のオリンピック 角川新書329

山際淳司(著者)

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たった一人のオリンピック 角川新書329

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 KADOKAWA
発売年月日 2020/08/10
JAN 9784040823867

たった一人のオリンピック

¥660

商品レビュー

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2024/07/30

◆ただ、自分自身のために◆ オリンピックで金メダルを取る!…突然の思いつきが人生を変えた。そんな男の話である。 選んだ種目はボートというマイナー競技。スポーツエリートでもない彼の行く手は前途多難。自分一人のクラブを作り、漕ぎ方も独学で会得する。 念願かない彼の夢は実現する。モスク...

◆ただ、自分自身のために◆ オリンピックで金メダルを取る!…突然の思いつきが人生を変えた。そんな男の話である。 選んだ種目はボートというマイナー競技。スポーツエリートでもない彼の行く手は前途多難。自分一人のクラブを作り、漕ぎ方も独学で会得する。 念願かない彼の夢は実現する。モスクワ五輪の代表選手に選ばれたのである。 が、しかし…日本はモスクワ五輪ボイコット。夢はついえた。

Posted by ブクログ

2021/08/01
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※このレビューにはネタバレを含みます

 連日のメダルラッシュや最新のテクノロジーにSNS、そしてデル タ株の不穏な動き。もし、冷静に東京五輪2020を楽しめていない 人がいたら、この本をお勧めする。NHKのスポーツキャスターとし ても活躍した山際氏、たたずまいは紳士的だったが、内に秘めた熱 いスポーツに対する愛情を感じる人物だったと記憶している。4年 に一度という機会や種目を取り巻く社会の現実など、オリンピック の厳しさのなか戦っていく人生模様を表現すると共に、ライターと してこうありたいと思う山際氏の熱量を感じる一冊である。この本 からは、派手ではないけれど静かで暖かい、手触り感のある感動を 味わうことができる。これもまた、オリンピックなのだ。 ◎3つのキーワード ・オリンピック ・ポール・ヴォルター ・輝かしい一瞬 ◎3つのセンテンス 1番目:バイトをしながら二十代の五年間をマイナー・スポーツのオリンピック選手になるという突然の思いつきに費やし、たった一人のオリンピックを戦ってきた男の部屋の一本三〇円の“赤まむし”ドリンクが妙にまがまがしくリアルである。 2番目:スポーツにおける彼の信念は、収録した「ポール・ヴォルター」最後の文章に集約されている。≪ヘミングウェイが、ある短編小説のなかでこんな風にいっているのだ。「スポーツは公明正大に勝つことを教えてくれるし、またスポーツは威厳を持って負けることも教えてくれるのだ。要するに・・・」といって、彼は続けて言う。「スポーツはすべてのことを、つまり、人生ってやつを教えてくれるんだ」悪くはない台詞だ。≫ 3番目:収録作品が教えてくれるのは、「輝かしい一瞬」を丁寧に切り取れば、過剰な演出がなくとも時代を超えて彼らの魅力は伝わる、ということだ。

Posted by ブクログ

2021/08/01

【概略】  「これならオリンピック代表になれる」大学生・津田真男が選んだ種目はボートのシングル・スカルだった。部活にも入らず、たった一人で挑んだオリンピック、代表となった津田を待っていた現実はモスクワ・オリンピック日本出場辞退だった。タイトル「たった一人のオリンピック」をはじめ、...

【概略】  「これならオリンピック代表になれる」大学生・津田真男が選んだ種目はボートのシングル・スカルだった。部活にも入らず、たった一人で挑んだオリンピック、代表となった津田を待っていた現実はモスクワ・オリンピック日本出場辞退だった。タイトル「たった一人のオリンピック」をはじめ、「回れ、風車」「すまん!」といった五輪に関連するスポーツノンフィクション作品短編集。 2021年08月01日 読了 【書評】  「江夏の21球」「スローカーブをもう一度」の山際さんによるオリンピック種目関連のノンフィクション集。「たった一人のオリンピック」は過去に読んだことがあるものの、何度読んでも面白い。  スポットライトを当てられた対象となる人物の描写が熱いのだよねぇ。目に見える熱量の時もあれば、静かな熱量の時も。多分、その人物の性格などが反映されているのだと思うのだけど。  「たった一人のオリンピック」は、スポットライトを当てた人物とそのスポーツは、(その人物である津田さんの凄さは別として)メジャーなものじゃないのだよね。でも、引き込まれる。津田さんの凄さはもちろんあるのだけど、その凄さは華々しくないのだよね。津田さんの発想は(失礼ながら)安直なのだけど、そこからの行動力と継続力、創意工夫、実現に向けてのトレーニングは異常。異常だけど、津田さんの淡々とした空気感が、異常を異様な雰囲気にさせる。このあたり山際さんは「彼は孤独に練習する自分を対象かすることができた」みたいな表現でまとめている。簡単に書いてるけど、異常だもん、これ。そしてビジネスシーンに通じる伝統からの解放、自由な発想なども津田さんの挑戦から学べる。最後の「赤まむし」も生々しい。  現在、東京大会が開催されていて。きっとここでも沢山の裏側があると思う。残念ながら山際さんは既に他界されているが、もしまだ健在だったなら、誰のどんな裏側を掘り下げたかな。

Posted by ブクログ

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