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呪い子の召使い(1) 花とゆめC
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呪い子の召使い(1) 花とゆめC

柴宮幸(著者)

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呪い子の召使い(1) 花とゆめC

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 白泉社
発売年月日 2020/08/20
JAN 9784592213260

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呪い子の召使い(1)

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2021/07/19

『呪い子』という本来はネガティブな意味でしか受け取れない不幸な要素。それは実際にレネとアルベールの人生に暗い影を落とすのだけど、一方でその呪いのお陰で二人は結びついて幸福になれるかもしれないきっかけを得ていくというのは面白い構図だね ”毒の呪い”を持つアルベールは誰にも触れられ...

『呪い子』という本来はネガティブな意味でしか受け取れない不幸な要素。それは実際にレネとアルベールの人生に暗い影を落とすのだけど、一方でその呪いのお陰で二人は結びついて幸福になれるかもしれないきっかけを得ていくというのは面白い構図だね ”毒の呪い”を持つアルベールは誰にも触れられない。近くにある生命を殺してしまう ”不死の呪い”を持つレネは気味悪がられてしまう。どんな怪我でも生きていられる 反発する呪いを持つ二人だから傍に要られる。反発する呪いだから傍に居たいと思う そうして閉じ籠もっていたアルベールが少しずつ心開いて、そして外へ出ていく様子は良いね 一方で描かれるのは別の呪い 『呪い子』が持つ呪いはファンタジーじみたもの。本作はそれを主軸に描いているけど、だからって他の呪いが存在しないわけじゃないという構図は印象的だったな 恵まれた立場であっても妾の子というどうしようもない要素によって人生の幅を決められたオリヴィエ。彼は理不尽な暴力を甥のアルベールに向けた。彼は呪いを言い訳に自分の心にこそどうしようもない呪いをかけてしまったのだと察せられるね だから、対称的に『呪い子』でありながら心に呪いをかけず、第一話ではレネを心配して涙流したアルベールの心の清さが見えてくるね オリヴィエが気付かなかった差し伸べられていた手 それに気付いても自分から手を差し伸べること出来ず、むしろ更なる毒を向けたオリヴィエの心の歪みは果てしない…… その理不尽過ぎる呪いと毒の果てに自身の内にある毒に別の意味を与えてみせたアルベールの姿は驚き 王は取り除けなかった息子の毒。対してアルベールは大切な従者の毒を取り除いてみせた この点から見ても既にアルベールは王の器を備え始めていることが判るね 正直、この第一巻だけで物語は充分にオチていると思うのだけど、ここからどうやって二人は自身の呪いと向き合いながら王の道を歩んでいくのだろうか?

Posted by ブクログ

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