とろけて開いて 続 LiQulle C

しゅがーぺろぺろ(著者)

• 販売会社／発売会社: オーバーラップ
• 発売年月日: 2020/08/15
• JAN: 9784865547160

商品レビュー

2022/06/08

▼あらすじ
十年越しの想いを成就させ、晴れてポルノ作家獄本と恋人同士になった編集の夏目。
連日甘く激しくとろけるまで可愛がられ、あまりの溺愛に気後れしながらも幸せを感じていた。
そんなある日、二人が手がけた純文学作品に映画化の話が舞い込む。
喜ぶ夏目とは反対に、官能小説の執筆に忙しいとどこか不機嫌な獄本。
願っても無いチャンスに話だけでもと約束を取り付けるが、映画のプロデューサーとして現れたのは、夏目のかつての同級生・芥川だった――…
大人気シリーズ待望の続刊、ポルノ作家の“溺愛と執着"

＊＊＊

ストーリーの完全度：高い
トーン：せつない・エロエロ
エロ度：非常に高い
萌え度：高い
総合評価：★4.8

大好きな作品の続編なので読む前の期待度の高さがハンパなかったのですが、流石しゅがーぺろぺろ先生。今回も読み応えバッチリで最初から最後までしっかり楽しませていただきました。
でも、思いのほかしんどいシーンが多かった印象でしたね。もっとイチャラブ全開で行くのかと思いきや、二人の間に一波乱も二波乱も起こるので色んな意味でちょっとドキドキでした(￣▽￣;)

あと、今回の獄本は最初の方とか完全に調子に乗ってたなと(笑)
なので夏目がキレて獄本の要求をはっきり拒絶したシーンはナイスだと思ったのですが、その後、夏目が芥川と一夜を共にしてしまう展開は衝撃のあまり目が点になりました。
相手を見間違えるほど酔っ払っていたとはいえまさか夏目が浮気をしてしまうなんて思ってもみなかったし、夏目の首に付けられたキスマークを見て顔を歪める獄本を見たら流石にもう獄本をどうのこうの言う気はなれなかったです。(寧ろ獄本が可哀想になってしまったくらいで…)

やっと通じ合えたと思ったのに、沢山肌を重ねて来たのに、結局自分達は本当に繋がることなんて何一つとして出来なかったんだと嘆く獄本と、自宅に帰ってから一人大粒の涙をこぼす夏目。どうしてこうなった？？？とあまりのしんどさにメンタルが死にかけていたところで芥川から「本当は抱いてない」というネタバラシがあり心底ホッとしました。もうね、完全に抱かれたかと……。あー、良かった良かった(^^;)

誤解やらすれ違いやら色々ありましたが最後はお互いにちゃんと気持ちを通じ合わせてやっとあまエロな雰囲気に。
今回も前作と同様にエロシーンは十分な程あったのですが、どのシーンも割と激しめで、あまあま好きの私としてはもっとイチャラブしてくれよ！！！って感じだったので、最後の最後で求めていたエロが見れて良かったです♡
ある意味芥川のおかげでより一層ラブが深まったんじゃない？(笑)
夏目の騎乗位も「ぜんぶとけてひとつになりたい」発言も萌えまくりでしたし、終わり方もめちゃくちゃ良かったです。てか、ラストがあまりに良過ぎてそこだけ何度も読み返しちゃうくらい…(笑)
お互いに手紙を交換するのも獄本の「作家冥利に尽きる！」って台詞も二人のあの笑顔も何もかも素敵で、もうあのラストシーンを見れただけでも読んで良かったなと思いました。

それにしても芥川って当て馬にしては割と大人しめというか、そんなにグイグイ来るタイプじゃなかったけど、妙に存在感があるキャラだったなぁ。
夏目にネタバラシする前は好きじゃなかったけど、ネタバラシ後の吹っ切れた感じは結構好きだなと思いました(笑)
学生時代からずっと夏目に片想いをしていたと考えるとちょっとせつないので、彼にも幸せが訪れると良いなと思ってます(*´∨`*)