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ミハイル・ゴルバチョフ 変わりゆく世界の中で
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 朝日新聞出版 |
発売年月日 | 2020/07/20 |
JAN | 9784022516930 |
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商品レビュー
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著者、ゴルバチョフ氏は、元ソ連大統領。 ウィキペディアには、次のように書かれている。 ミハイル・セルゲーエヴィチ・ゴルバチョフ(1931年3月2日 - )は、ソビエト連邦及びロシア連邦の政治家。ソ連最後の最高指導者で、ソ連共産党中央委員会書記長、第11代最高会議幹部会議長、初代...
著者、ゴルバチョフ氏は、元ソ連大統領。 ウィキペディアには、次のように書かれている。 ミハイル・セルゲーエヴィチ・ゴルバチョフ(1931年3月2日 - )は、ソビエト連邦及びロシア連邦の政治家。ソ連最後の最高指導者で、ソ連共産党中央委員会書記長、第11代最高会議幹部会議長、初代最高会議議長、初代ソビエト連邦大統領を歴任した。歴代の最高指導者で唯一の存命者であり、かつ最長寿(2021年現在90歳)である。 1987年12月、中距離核戦力全廃条約(INF全廃条約)に、米ソの大統領、レーガン氏とゴルバチョフ氏が調印した。 が、米のトランプ氏が、このINFを破棄するという方針を表明したりした。 この辺りのことを、ゴルバチョフ氏は危惧されているのは、間違いなかろう。 ●2022年8月31日、追記。 ゴルバチョフ氏。2022年8月30日に亡くなられたとのこと。 以下は、毎日新聞より。 西側諸国との冷戦を終わらせたソ連最後の指導者、ミハイル・ゴルバチョフ元大統領が30日、病気のためモスクワで死去した。91歳。タス通信が伝えた。1980年代半ばに疲弊していた体制を立て直す「ペレストロイカ」政策に取り組んだが、結果としてソ連崩壊を招き、国内では批判にさらされた。一方でノーベル平和賞を受賞するなど外国では高く評価されて、皮肉な半生を送った政治家だった。
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図書館への返却期限が今日だということにおとといの夜に気づいて、そこから必死で読み切った。 非公式の会話も含むけれど、基本的には「ゴルビー君が各国トップと交わしたオフィシャル問答集」という構成だったので、礼節たっぷりな独特の言い回しが延々と続いて、目が滑る滑る。 返却までに読み終...
図書館への返却期限が今日だということにおとといの夜に気づいて、そこから必死で読み切った。 非公式の会話も含むけれど、基本的には「ゴルビー君が各国トップと交わしたオフィシャル問答集」という構成だったので、礼節たっぷりな独特の言い回しが延々と続いて、目が滑る滑る。 返却までに読み終わらないんじゃないかと焦った。焦って読むとさらに目が滑るのよね~。 ちゃんと全部読解したか自信ないなぁ。 本の前半はレーガンとの核兵器削減への道のり、後半はベルリンの壁とソ連のダブル崩壊について。 前半はかなりいい感じでかじ取りをしているゴルバチョフだが、後半になると様相が違ってくる。 時流に乗ろうとしている人たちに何度か不意打ちも喰らう。ソ連という国は彼の思い描いた理想とは違う方向に急展開していく。 その当時、シンプルマインドな子供だった私の目から見ると、ドイツ統一とソ連崩壊は、この本でゴルバチョフ氏が全否定する "冷戦での西側の勝利" そのものに見えたのを思い出す。 そして、子どもの私は、てっきりゴルバチョフもそれを望んでいたのかと思っていた。 彼の解放路線は子どもにも分かるくらいに「歴史が動いている」感があったので。 だから、彼がソ連をソ連のまま、単一の連邦国家であることにこだわり、独立国家共同体となることに断固反対な理由が読んでいて正直よく分からなかった。 離脱しようとしている国には多くのロシア人が住んでいる、独立は分断と混乱を招き、社会保障などの制度が壊れ、多くの人に不利益が起こる、などというような理由を挙げていたが、説明にはいろいろと矛盾をはらんでいるように見えた。 どうしても過去の歴史があるだけに、全体主義的な匂いを感じてしまう。 もしかしたら、彼が目指す全体主義はスターリニズムとは全然違うもので、民主主義との真のハイブリッドで、もしかしたら私たちの知らない、一つの美しい理想の姿となりえたのかもしれないけれど・・・。 後半のゴルバチョフの連邦維持への敗残兵的戦いぶりは全然知らなかったので、ちょっと驚く。 特にベロベーシ合意後のベーカー国務長官との会談は蚊帳の外なのが浮き彫りで、読んでいてやや辛いものがあった。 そういう意味では、ベーカーったら、答えに窮するような発言に対して答えるのうまいな、と感心しながら読んだ。相手を傷つけないように逃げるのがうまい。 ベーカーだけじゃなくて、各国首脳たちの受け答えには時々「ほほう」と思った。なんと、あのブッシュ・ジュニアにも・・・。今まで何も知らないくせにバカにしててすみません、って感じだった。みんなダテに政治家のトップじゃないんだなぁ。 私もその機転を見習いたいわ・・・。 解説の方が「外交において首脳間の個人的関係が果たす役割を過小評価してはいけない」と書かれていたが、本当にそうだな、と思った。 おっしゃる通り、私は今まで全く評価してなかった。(安倍ちゃんが、トランプ当選直後にいそいそとアメリカに渡って会ってたのを思い出すが、そこは急ぐところじゃなくね?って思ってた) しかし、昔語りはさておき、今も続く全人類の共通の問題、核兵器の恐ろしさをこの本は思い出させてくれた。最近は、原子力発電の事故や廃棄問題などの方に気を取られて、兵器のことは忘れてたかも。 この本を読んだ限りでは、核兵器削減への道のりには、どちらかというとアメリカ側に露骨に妨害する勢力があったことがうかがえる(わりとおなじみの方法で)。 ゴルバチョフも本の中でちらっと言及していたけれど、「アイゼンハワーがかつてその影響力について苦々しく語っていた」という軍産複合体のロビーの巨大化について、改めて考えさせられる。アメリカって、いや、世界のあちこちで、経済基盤に軍産複合体がガッチリと組み込まれていってるような。アイゼンハワーの時代からずっと、ますます、かなり強力に。 人々の利害によって支えられているから盤石で怖い。
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本書は、ソビエト連邦最後の最高指導者であるミハエル・ゴルバチョフが、東西冷戦終結に向かった当時の国際政治の舞台を振り返り、更に、現在の世界の情勢を踏まえて、次世代へのメッセージを記したものである。原書は2018年に発表され、今般日本語訳が出版された。 ゴルバチョフ(1931年~)...
本書は、ソビエト連邦最後の最高指導者であるミハエル・ゴルバチョフが、東西冷戦終結に向かった当時の国際政治の舞台を振り返り、更に、現在の世界の情勢を踏まえて、次世代へのメッセージを記したものである。原書は2018年に発表され、今般日本語訳が出版された。 ゴルバチョフ(1931年~)は、1985年にソ連の指導者では異例の若さ(54歳)で共産党書記長に就任し、内政では停滞していたソ連の政治・経済の抜本的改革を目指しペレストロイカ(改革)とグラスノスチ(情報公開)を断行し、外交では新思考外交に基づき東欧の民主化革命を支持して東西冷戦を終結させた。その功績からノーベル平和賞を受賞し、西側諸国では幅広く評価されているものの、ロシア国内では米国と並ぶ超大国であったソ連の崩壊の責任者と見られ、人気は高くないという。 私は1960年代前半の生まれで、物心がついた時から東西冷戦の構図にあり、世界が東西に分断された状態は未来永劫続くものと、何の疑問も抱かずに思っていたのだが、ゴルバチョフがソ連の最高指導者に就くや、わずか5年ほどの間に、あれほど頑強と思われたソ連が解体し、東欧諸国の民主化が達成されたのだ。。。(あの時点での連邦制の解体はゴルバチョフの望んだものではなかったが、彼のめざした方向性からすればいずれはそうなったと思われる) 当時はニュース等で日々の状況変化を追っていたはずなのだが、後に振り返ると、一夜明けたら世界が一変していたというような劇的な出来事であった。そして、今でも強く思うのは、もしあの時のソ連の最高指導者がゴルバチョフでなかったら、あのタイミングで、あのような未来志向型の冷戦終結は間違いなく起こらなかったということである。 本書でゴルバチョフは、いかなる価値観・信念に基づき、どのような覚悟で、米国のレーガン、ブッシュ両大統領、シュルツ、ベーカー両国務長官、ドイツのコール首相、ゲンシャー外相、フランスのミッテラン大統領、英国のサッチャー首相、メージャー首相らの世界の指導者たちと事を進めていったのか、また、国内において、連邦制の維持に反対する急進的なエリツィン大統領らに対応していったのかを、赤裸々に綴っている。 そして、読了して、ゴルバチョフがいかに普遍的価値観を重視し、その価値観に沿った世界を創るという理想を追い求めていたのかが理解できたし、あの時代にゴルバチョフという政治家が存在したことの意味の大きさを再認識した。 ゴルバチョフは政治家としては理想主義的過ぎる(結局、ソ連邦崩壊、国力弱体化という国益に合わない結果に導いた)という評価もあるが、私はそうした意見には全く与しない。ゴルバチョフは末尾でこう語っている。「1988年12月の国連での演説で、私はこう述べた。<我々の理想は、自らの対外政策活動でも法に従う法治国家による世界共同体である>と。この理想は今日も、まだまだほど遠い。しかし、これは決して、大きな目標と人類の理想を掲げて我々は無邪気な人間だった、ということを意味しない。単に我々は、それがなければ将来への道は克服できないと分かっていた。」と。翻って、今の世界を見ると、「理想」などいうに及ばず、自国民の利益すらそっちのけで、自分の権力維持しか考えない指導者が多く、嘆かわしいばかりであるが、そうした指導者を選んでいるのは外ならぬ我々なのであり、我々一人ひとりが、社会を、国を、ひいては世界をどうしたいのかを真剣に考えることから始めなくてはならないのだと思う。 齢90を目前にした稀代の政治家ゴルバチョフが、次世代の我々に残す遺言ともいえる一冊である。 (2020年8月了)
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