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襲来(上) 講談社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2020/07/15 |
JAN | 9784065203743 |
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上巻は見助が日蓮の耳目となって対馬に渡るところで終わるが、ひらがなで拙い手紙しか書くことのできない見助が、どこまで助けになるのだろうか。せっかく、当時の知識階級である僧たちと寝食をともにしていた見助なのだから、もっと読み書きを学ばせて欲しかった。日蓮そのものも、元は漁村の生まれな...
上巻は見助が日蓮の耳目となって対馬に渡るところで終わるが、ひらがなで拙い手紙しか書くことのできない見助が、どこまで助けになるのだろうか。せっかく、当時の知識階級である僧たちと寝食をともにしていた見助なのだから、もっと読み書きを学ばせて欲しかった。日蓮そのものも、元は漁村の生まれなのだし、無理ではないのでは? また、他の方たちも書いていることだが、他の仏教の宗派に対する攻撃が凄まじい。今も存在する宗派も多いのに、支障はないのだろうか? 下巻に続く。
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主人公の見助は、その名の通り、日蓮上人の耳目として対馬に赴き、蒙古襲来の際には惨状の目撃者に徹する。故に激しいアクションは一切無し。かの“神風”の後も、生き残った元の船団が逃げ帰るのを山の上から眺めているだけである。また、作中で日蓮上人は浄土宗をボロカスにこき下ろしていたけど、念...
主人公の見助は、その名の通り、日蓮上人の耳目として対馬に赴き、蒙古襲来の際には惨状の目撃者に徹する。故に激しいアクションは一切無し。かの“神風”の後も、生き残った元の船団が逃げ帰るのを山の上から眺めているだけである。また、作中で日蓮上人は浄土宗をボロカスにこき下ろしていたけど、念仏宗をはじめとする他宗派への非難・攻撃がいくら史実とは言え、関係方面からクレームが来なかったのか、ちょっと心配になるくらいの内容だった。
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長い間、敗戦後の占領政策で洗脳され、国内が経済的に発展すればそれでよいというようにのんびり暮らしてきた日本。「国防」というキーワードが意識されだしたのは、拉致事件が明るみに出た頃から強くなったのではと、わたしは思います。 鎌倉時代の世も昔のこととはいえ、やはり狭い国内でだけで...
長い間、敗戦後の占領政策で洗脳され、国内が経済的に発展すればそれでよいというようにのんびり暮らしてきた日本。「国防」というキーワードが意識されだしたのは、拉致事件が明るみに出た頃から強くなったのではと、わたしは思います。 鎌倉時代の世も昔のこととはいえ、やはり狭い国内でだけで覇権争いをしていた。そんな時代に日蓮というお坊さんが現れ「外敵が攻めてくるかもしれない」と予言、その諜報員のような働きをした若者の物語を通して、やんわりと国を守るということを解き明かされているような作品です。 主人公は千葉の先端で育った孤児の「見助」。「日蓮」に出会い、関わっていくうちにはるばる九州の沖の対馬まで旅をして行ってしまうというのが上巻。 時は鎌倉時代の後期、政府(幕府)は権力闘争に明け暮れ、そして疫病と天変地異、庶民は疲弊しておりました。そんな時には宗教が絡んでくる。世は念仏宗の「南無阿弥陀仏」と唱えてさえいれば幸せになれると、上つ方にも下じもも念仏宗一辺倒、そこに日蓮が警告的な説で異を唱え挑むのです。 蒙古襲来、歴史教科書での記憶ありますが、帚木さんの想像力と創造の物語は臨場感あります。
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