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希望の峰マカルー西壁
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 祥伝社 |
発売年月日 | 2020/07/15 |
JAN | 9784396635886 |
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希望の峰マカルー西壁
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商品レビュー
3.8
6件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
感想 今回も政治的な理由で、邪魔するやつが入って、一時はどうなることかと思ったが、登攀を妨げるような行為がなかったので一安心。 最後は気力で登頂といった感じだが、降りについては記されていなかったのでどうするのだろうかと思った。 このシリーズは目が離せない。 あらすじ 奈良原和志は、新進気鋭のクライマーだ。 ノースリッジよりスポンサー契約を受けて、未だかつて誰も登攀したことがないマカルー西壁に挑む計画を立てている。 雪崩の危険が少ない冬季に登攀する予定だ。 師であり、友である磯村を参謀に加えて挑む。磯村は膵臓癌で余命宣告されているが、和志の登山を応援し続けており、宣告期間が過ぎても、なおかくしゃくとしている。 夏季、和志はマカルーの下見に来ていたが、登山中のイタリア隊が8100m付近で岩崩れに合い、瀕死の状態になる。和志は応募を募って、救助に向かう。 救助したイタリア隊のミゲロと一緒に救助に向かったフランス隊の二人とマカルー冬季登攀の話で盛り上がる。 マカルー西壁の攻略の鍵が見出せないでいたが、ミゲロの提案で、イタリアのドロミテで登攀の訓練を開始する。 またもやフランスのマルクから、政府のパーミッションで妨害工作が入る。 マルクは、和志を妨害するため、極地法でマカルー西壁を踏破すると宣言し、チームを連れてやってくる。そこにトップクライマーのアリエフが参加する。 その後、和志のチームは南米のパタゴニアに練習に行くが、磯村の体調が悪化して、日本に引き返す。 マルクは現地に先乗りして金に物を言わせて、大規模なテントを設営するが、雪崩にあい、マルクの指揮が不味く、仲間からの信頼を失う。 アリエフがマルクの代わりに隊を率いて、マカルーの全員登頂を目指す。アリエフは和志とのフェアな戦いを望んでいた。 和志は順調に登攀をするが、高度が上がると同時に磯村の体調も悪化する。 最難関の壁をなんとか攻略して、登頂達成。その時、磯村は息を引き取っていた。和志は磯村との約束を果たし、気持ちを新たにする。
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読書備忘録792号。 ★★★★。 シリーズもの!順番を間違えたシリーズ第2弾! こいつも実は読む順番を間違えた作品なんです。 作品の順番はこれが正解。 ①ソロ(Facebook備忘録504号) ②K2復活のソロ(Facebook備忘録498号) ③そしてこいつ(備忘録792号)...
読書備忘録792号。 ★★★★。 シリーズもの!順番を間違えたシリーズ第2弾! こいつも実は読む順番を間違えた作品なんです。 作品の順番はこれが正解。 ①ソロ(Facebook備忘録504号) ②K2復活のソロ(Facebook備忘録498号) ③そしてこいつ(備忘録792号) 備忘録番号が愚かの極み。 シリーズ通して、作者がアルピニズムに対する思いを物語にぶつけているという表現が一番適切かと思います。 ヒマラヤには8000m越えのピークが14峰ある。 8000mを超える高地は人間が生存できる領域ではない。長時間滞在すれば肺水腫などで死に至る。これは高度に強い弱い関係なく、人類であれば必ず死に至る。よって、デスゾーンと呼ばれる。 人類は、1900年代の初め、酸素ボンベを背負いエベレストなどを登頂した。 そしてそれに飽き足らないアルピニストは無酸素での登頂を始めた。 さらにそれに飽き足らないアルピニストは、より難しい条件、厳冬期であったり、ルート(北壁とか西壁とか呼ぶ)だったりを自ら課して登攀した。 登り方は大きく3種類。 極地法:大量のシェルパなどを使い、ベースキャンプ、第一キャンプ、第二キャンプ・・・、という具合に物資を担ぎ上げ、最後はエースクライマー数人が山頂に立つという方法。めちゃくちゃお金がかかり、期間も長くなり、最近では商業ツアーとかで使われている。 アルパインスタイル:数名でベースキャンプから一気に登る。例えば2名の場合、片方が転落を防ぐ為のアンカーを打ち安全を確保したうえで、片方が登る。次は交代して、登った側が転落防止の上、片方が確保していたアンカーを抜きながら登っていく。少人数なので、物資は最低限。一気に登り一気に降りてくる。 ソロスタイル:文字のごとく1人で登る。最も早い。しかし安全を確保してくれるバディはいないので、両手両足だけで壁にへばり付く。この物語の主人公の登り方。山では天候の急変などで雪崩、落石などが起き、それで命を落とす。ソロは時間が掛からない分そのリスクが無くなる。その代わり落ちたら終わり。 前置きはこれくらいにして。 もともと孤高のソロクライマー奈良原和志。人付き合いも苦手。それが、山登りの師匠であり恩師の磯村から誘われて、ノースリッジというメーカーのスポンサーシップを受けて前人未到の未踏破ルートをソロで登ってきた。 そして、この作品。まだ人類があらゆる方法をもっても踏破されていないマカルー(8463m)西壁にソロで挑む物語。 マカルー性癖、もとい西壁は「21世紀の課題」と呼ばれているくらい現実世界ではまだ登られていない。 物語の構成は笹本さんテッパン。 ①主人公がいろいろ悩みながらチャレンジを決意する。 ②本番までの世界各地でのトレーニング。 ③笹本さんの山に対する思いが登場人物の口を借りて繰り返し繰り返し語られる。 ④勧善懲悪ストーリー。このシリーズでは主人公に恨みを持つ欧州の御曹司マルク・ブラン。あの手この手で邪魔をするが結局は正義に負ける。 ⑤そして達成する。笑 400p中、①②③④で300p。これはある意味どうでも良い。笑 最後100pの⑤。氷点下30度以下の世界で高度障害が出るデスゾーンでの1cmずつ身体を持ち上げていく、手足が凍傷になるような錯覚を覚える描写が全て。 間違っても手に汗握らない。 5000mのベースキャンプから山頂の8400mまで、ほぼ垂直の壁。デスゾーンで90度傾斜を超える120度オーバーハングを命綱無しで這い上がり、ぶら下がった状態で休憩する世界を想像せよ!笑 ミックスクライミング、ダブルアックスなど、専門用語は飛び交うがネットでちょいちょいと調べながら読めば一目瞭然。 さらにトレーニング地も含めてネットで調べるととんでもない世界が見れる! 満喫しました。笑
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2021.1 シリーズ制覇!最終巻とのことだが相変わらず悪者との直接対決はないし、ストーリー性もあまりない。 でも畳み掛ける登攀シーンは臨場感もあり、グイグイいきます。 さすがです。笹本さんの山岳小説は好き。
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