夢をかなえるゾウ(2) ガネーシャと貧乏神

水野敬也(著者)

• 販売会社／発売会社: 文響社
• 発売年月日: 2020/07/09
• JAN: 9784866512426

商品レビュー

2024/05/13

お金に恵まれる具体的な方法ではなく、巡り巡って最終的に自分の元に帰ってくるよというようなものが多かったので、明日からでも意識してみようと思えた。なんとなくそうした方が良いとわかっていてもできていなかったことが多いので、少しずつ考え方を変えていきたい。半分以上はできていない考え方なので、ちょっと悲しくなった笑

2024/05/11

売れない芸人が主人公のストーリー　
コミカルに描かれた夢を見る話が面白い　
貧乏神の幸子さんとの恋愛エピソードがまたいいアクセント

2024/05/06

主人公の西野勤太郎は、すでに人生を楽しむ術を知っていた。扇風機にベンツのマークを付けて彼女が来訪したときにジョークを言うため準備したり、自分で自分の行動にツッコんで笑ったり…それらはガネーシャと出会う前から彼が持ち合わせていた、何事も笑いに変える才能だと思う。
だがそんな彼も、芸人として行き詰まり借金もあり不安に侵食されたとき、視界が狭くなりより一層焦りを募らせ、どうすればいいのか分からなくなってしまう。それは彼だけでなく、誰しも経験があると思う。

そんなとき、ガネーシャ、幸子さん、釈迦…多くの神々にお告げのような？離れた視点からアドバイスをもらい、勤太郎と同じように私も何度もハッとさせられた。
・自分が困っているときこそ人を助ける。人を助けるためにかけた言葉が自分自身にも響き、不安から逃れることができる。人を救うとき、同時に自分自身をも救っている。
・憧れの人も、憧れの職業も、その苦しみや辛さを知らないからこそ人は憧れを持つ。だから憧れを目指して苦悩しているとき、人は最も大きく成長する。そして自然と次にやりたいことが見えてくる。
・どんなに苦しく辛いときでも楽しむ方法は必ずある。お金を払うと他人に楽しみを与えられるが、お金がなくても辛いときに楽しみを見い出すことはできる。

どのメッセージもなんとなくは感じていたが自分では上手く言語化できなかった、世の中の法則だった。
中でも一番印象に残っているのは「自分の悩みは新種の悩みなんか？悩みのガラパゴス諸島か？」というガネーシャの言葉だ。どの時代も、人間の悩みのタネは同じであり、それに対する答えはすでに多くの本で語られている。だから図書館へ行き、本を読め。うじうじ悩むより本を読めば答えは分かる、というメッセージだった。
多くの本で、本を読む素晴らしさは語られており、他の本で同様のメッセージは散見されるが、ガネーシャの伝え方はなんともユニークでかなり印象深い。
私自身、出身が関西ということもあり、ガネーシャの関西弁のユニークさはさることながら、今作のお笑い部分もとてもユニークで、本を読みながら声を出して笑ったのは久しぶりだった。
夢をかなえるゾウシリーズは0〜4まで出版されており、まだ今作しか読んでいないため、もっともっと読んでみたくなった。