志村流遊び術 マガジンハウス文庫

志村けん(著者)

• 販売会社／発売会社: マガジンハウス
• 発売年月日: 2020/07/09
• JAN: 9784838771066

商品レビュー

2024/06/12

図書館で本を見ていて、この本があった。
先日亡くなった人で、どんな考え方で生きた人なのか興味を持って読んでみた。

初めの方は、時代の違いを強く感じた。
遊び方、学校、バイト、女子との距離感。新鮮というかギャップが強すぎて、見ていて楽しかった。

志村けんさんの斬新な考え方がふんだんに書かれた本かと思ったら、すげえまともというかなるほど…ていう話も多くてビックリ。
例えば仕事の話。
仕事は苦しいもの、こなすものとしてやって、週末に趣味全開！楽しむぜ！ていう人いるよね。そういう人ももちろん素晴らしい生き方だと思うけど、志村けんさんのように仕事も趣味もごちゃまぜで全体を楽しんでいる人からすると、どちらもたのしめるのが理想だよなって考え方。たしかに理想だけど、平日合計で6000時間くらい？週末だと3000くらい？忘れたけど。だと、出来れば平日も少ーしでいいから楽しむ、集中出来たらいいよなって考え方にも説得力あるなって思った。
あと、遊びにかけるお金の話？
お金が無いから遊ばない、いいね賢い
お金があるけど節約します遊ばない、いいね
お金あるけど遊びますでもお金出しません→ふざけるな！！
らしい。たしかにそういう状況あるのかもと思う。別のことにお金を使いたいから初めから遊ばない、は全然いいけど、一緒に遊んだご飯行ったのにお金を出し惜しむのはその人との関係性を軽んじてるのとイコールだよな。その人が自分にとって大切と思うなら、この人みたいに１回ごとにお金出し合うとか、そうしないなら宅飲みとかお金使わずみたいな、工夫すればいいなって思った。そういう話も踏み込んで出来る友人関係が作れたら素敵だと思う。
あと休日の過ごし方。
無理に能動的にしなくても、ゆっくり休んでもいいし好きに過ごせよ。の考え方素敵。
なんか｢せっかくの休み、こうしなくちゃいけない。有意義にしなくちゃいけない｣の呪いが確かに今あって、そういうのは他人の評価物差しじゃなくて自分で決めて好きにやりたいな、それでいいんだろうなと少し楽になった。

女性関係の話や、温泉行く時独りだと寂しい話、遊び行くのは結局同じところになる違うところに行っても対して変わらない話、芸能の話。志村けんさんの人間性が表れていて、豊かな人生を送った人だったんだな。と思えた。人の人生、考え方に触れられた気持ちでいる。読んで良かった。

2022/05/14

仕事で悩んだら？原点に戻る。何でその仕事なんだっけ？
舞台もそうだし試合もそうだと思うけど、いいものを実際の現場で見ると、生で観たという興奮と、当たったという満足感が重なって、言葉にならない充実感に包まれる。生には生でしか味わけない感動がある。

遊びとは？適度なアソビ＝余裕があってこその遊び。アソビがないと疲れちゃう。

若さは金で買えないし、何もないのが若さなのだからやってみることだ。最近何にもしてない？後でできなくなる前にやろう。

若くいるために、遊びと名のつくものは一通りやってみる。

2022/05/12

志村けんに続き上島竜兵までも亡くなってしまったその直前のタイミングなぜか本著を読んだ。御二方のご冥福をお祈りします。

休みには心と体のスイッチをきる。いい顔になるよう歳を重ねる。

どうしても休みだから何かしなければと思ってしまうところが強いなぁ。何もしないでもノリで過ごしていいんだよなぁ。ほんと。

どうしても周りの目が気になり、よく見られたい、かっこ悪いと思われたくない、という気持ちになる。だから、業績だったり、服装だったり、自分が身にまとうようなものを取り繕おうとしてしまう。でも、自分の顔がいい顔をしているかということにはあまり気をつかってないかもしれない。しかも瞬間的なものではなく、歳を重ねて滲み出るダシのような顔。自分を形づくる自分そのものの味、あんまり意識してなかったかもな。いい顔になれるように、人間的に成長できたらいいな。