恐い間取り(2) 事故物件怪談

松原タニシ(著者)

• 販売会社／発売会社: 二見書房
• 発売年月日: 2020/07/06
• JAN: 9784576200972

商品レビュー

2025/08/10

先日、「事故物件ゾク」を観に行ってきました。
原作の「恐い間取り」は1を随分前に読んだだけだったので、映画のおさらいをするのに2を手に取った次第。
「恐い間取り」は4まで出版されてるようだけど、レビューで2が割と怖かったっていうのを目にして(多分。うろ覚え)、最新作ではなく2を読むことに。

タニシさんが出会われた事故物件の件数が思いの外多く、更に周りの方からのその手のお話も多くて、途中なんだかしんどくなってしまった…
怖いとか気持ち悪いというよりも、自分の中に澱が溜まるというか、気持ちが滅入るというか、こう、ジワジワ精神的にダメージを食らっていく、そんな感覚になる。
今回は、手元に置く前にひとまず図書館から借りてみようって何故か思ったあの日の私、ありがとう(泣)
読みたかったけど、これ、家の本棚に置くのはすごく嫌だ。。

映画には4件出てくるんだけど、その元となった物件らしき内容が2件ほど入ってました。
部分的に同じって感じだったから、多分色々ミックスさせて映画の中の物件を作り上げたんだろうと思う。
ホテル七洋園のお話が興味深かったです(映画でもそのお話の印象が濃かったから)

それとこの本の前に読んだ(「告知事項あり。」)不動産管理の方とは反対の立場、身内が事故物件にしてしまった、その後の対応を迫られてる残された親族側のお話も掲載されてて、やるせない気持ちにもなりました。「告知事項あり。」の大家さん側も「恐い間取り」のご遺族側もどっちも辛いよね(他人事でごめん…)

あと、1で紹介されてた事故物件の後日談も入ってたのがありがたかった。
ありがたかったんだけど、ボリュームあり過ぎてしんどかった…複雑。。

2025/08/08

前作からの勢いで読み始めた二作目だけど、思いの外深い一冊だった事に驚き。

相変わらずタニシさんの周りでは、大きな心霊現象は起きないけれど笑、前作から(きっと)さらに大きく広がったタニシさんの人脈。

関わり合う人が増えるほど、思考も出来ることも深く多くなっていくんだなとしみじみ思った。成功する人のたどる道だと思う。

この成功っていうのは金銭的なものばかりではなくて、心の深さや見識の広さだって含む。

あとがきにあるように、タニシさんの活動は「福祉」であり、地獄も極楽もあるひとの人生に寄り添うものだと納得した。

「家ついて行ってイイですか？」のホラー版だと思って読んでみて！笑

2025/07/28

興味深いんだけど、やはり物語とは違ってタネ明かしもオチもないものが多いので、消化不良気味。ひたすら、ほんとにこんな事あるんだなぁ、関わりなくないなぁ、という感想。