「感謝、謙虚、そして思いやりの心を』 ワタキューセイモア会長安道光二の

村田博文(著者)

• 販売会社／発売会社: 財界研究所
• 発売年月日: 2020/06/22
• JAN: 9784879321411

商品レビュー

2021/03/31

　村田博文著「ワタキューセイモア会長安道光二の『感謝、謙虚、そして思いやりの心を』」を読みました。著者は雑誌「財界」の編集長を経て、現在社長兼主幹を務められている方です。ワタキューセイモア様が弊社のお取引先ですので、ご進呈頂きました。

　ワタキューセイモア様の事業規模からすると、弊社などは末端の配送でほんの少しのお付き合いですから、会長・安道光二氏にご挨拶をさせて頂く機会などあるはずもないのですが、失礼ながら同じ経営者としては『感謝、謙虚、そして思いやりの心を』なんていうタイトルだけでも共感せずにはいられません。

　基本方針として
「私達は創業時の原点に立ち返り
・お客様には仕事をさせて頂いている
・仕入れ先には売って頂いている
・協力企業には仕事をして頂いている
・会社の皆さんには働いて頂いている
という感謝の気持ちと謙虚な姿勢で何事にも接する社風を醸成するとともに、誰もが思いやりの心を持ち、互いに協力し、人に誇れる立派な会社に勤めて良かったと思えるグループにする。
　以上を礎としてワタキューグループの強固な石垣を構築するため、社是を『心』とする。」
と掲げていました。素晴らしいですね。ともすれば、やっぱりお金を払う側は「仕事をだしてやっている」というような雰囲気になってしまうものですが、それって、人間なら誰しも出てくる気持ちで、そうしたものをしっかりと抑えることが謙虚な姿勢だということでしょう。

　「一心館」という研修施設を立ち上げ、新入社員はここで1年間、みっちりと研修を受けるのだそうです。営業動向や現場作業も含まれるそうですが、いずれにしても1年もの研修というのは長いですね。しかし、その期間で同期の絆も強くなるということでした。

　ワタキューセイモアのワタキューは元々漢字で綿久だったそうです。片仮名ですとピンときませんが、製綿業ですから感じならしっくりくる名前です。セイモアについても聞いたことはなかったので、勝手にセイモア・ダンカンを想起していましたが、「セイモア」の「セイ」は清潔、清純の「清」と誠実や誠意の「誠」、モアは英語の「MORE」で「もっと清潔に、もっと誠実に」という意味だということでした。

　お客様の歴史を紐解いて頂き、企業の姿勢をしっかりと勉強させて頂きました。今後ともよろしくお願いします。