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東京名物 食べある記
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 教育評論社 |
発売年月日 | 2020/06/01 |
JAN | 9784866240299 |
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東京名物 食べある記
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昭和四年に出版されたグルメ本の復刻版。元は時事新報という新聞記事で、連載中人気を博したため、その後、新たな稿を追加し単行本化したもの。執筆・さし絵・編集は当時の記者が担当していたため、いわゆる〝食通〟ではない…のだか、これが良かった。特権階級の高級料理や通好みの味を紹介するので...
昭和四年に出版されたグルメ本の復刻版。元は時事新報という新聞記事で、連載中人気を博したため、その後、新たな稿を追加し単行本化したもの。執筆・さし絵・編集は当時の記者が担当していたため、いわゆる〝食通〟ではない…のだか、これが良かった。特権階級の高級料理や通好みの味を紹介するのではなく、家族が一緒に食事することができるということを基本に評価し紹介しているのだ。そして、家族が一緒にというその役割を担ったのが、百貨店の食堂だという。現在も続く「松屋」「高島屋」「三越」など、さし絵とともに当時のにぎやかな雰囲気が伝わってくる。(客の中に、母乳をあたえている婦人の姿が何人も描かれていて、びっくりする。) その他、定食屋、茶屋、評判の珍味(ゲテモノ料理ともいう)、駅弁(懐かしい国府津の鯵寿司もある)、劇場の食堂、時には読者が要望する食堂まで出かけて行って、味、盛り付け、器、店員の服装、接客態度、店の内装、値段等々、記者の失敗談も交え、縦横に批評していて楽しい。よくぞここまでと感心する。 巻末には、本書に登場する主要メニュー表が値段とともに付記されているので、現在と比べて読むのも面白い。個人的には「目黒栗めし-筍めしもあり」を食べてみたいと思った。(店は多分もう残っていないだろうなあ)*刊行当時の1円の価値は現在のおよそ3,000円ということを頭に入れて読むと、なるほどと思う。
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福沢諭吉が創設した新聞『 時事新報』に昭和3年に連載されたグルメ本のはしり、現代に蘇る!高級店でなく庶民向けの店を巡る珍道中。 現在でも名前の出てくる老舗の店が登場するのが楽しい。銀座千疋屋、駒形どぜう等々。 「東海道中膝栗毛」につながるかのような軽妙なやりとり、洒脱な会話と...
福沢諭吉が創設した新聞『 時事新報』に昭和3年に連載されたグルメ本のはしり、現代に蘇る!高級店でなく庶民向けの店を巡る珍道中。 現在でも名前の出てくる老舗の店が登場するのが楽しい。銀座千疋屋、駒形どぜう等々。 「東海道中膝栗毛」につながるかのような軽妙なやりとり、洒脱な会話とイラストが楽しめる。 昭和初期、関東大震災の数年後、特に横浜は被害が大きかったことが伺える。既に歴史の世界の時代の書籍ではあるが、決して偉人な名君でなく普通の市井の人々が現代と変わることなく笑ったり泣いたり美味しい食事を楽しんでいた事が良く分かる。戦前は暗黒の時代というイメージでは決してない。 銀座不二家では岡本一平、かの子夫妻がお子さんと食事をしていたり(その子は岡本太郎!)、日本橋白木屋の食堂ではもくせい号墜落で亡くなる漫談家の大辻司郎と話したり、後世の視点からの楽しみもある。 洋食が一般に普及しつつある頃、お子様ランチの原型や起源の説が複数あるトルコライスが銀座で提供されていたりの時代。あと10年もせず、日本は戦争に突っ走り、またも東京が焦土になる未来を知らない本書の登場人物たち。違ったみ意味で戦争の恐ろしさを感じる。いつの間に戦争、気が付けば空襲なんてことがあり得るのだ。 昭和モダンの雰囲気を現代に伝える復刊は多くの人に楽しめると思います。
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