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ぜんぶ本の話
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 毎日新聞出版 |
発売年月日 | 2020/06/27 |
JAN | 9784620326344 |
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ぜんぶ本の話
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商品レビュー
3.9
31件のお客様レビュー
いやいや、お二人を作りあげた愛しい本たち、あまりに私の好みと合致していて、読んでいる間は感動の連続だった。楽しかった! ちょっと昔の岩波少年文庫をイメージさせる本のカバーも嬉しい。 池澤夏樹が福永武彦の息子だったというのは、初めて知った。そして、最後に紹介された母・原條あき子の作...
いやいや、お二人を作りあげた愛しい本たち、あまりに私の好みと合致していて、読んでいる間は感動の連続だった。楽しかった! ちょっと昔の岩波少年文庫をイメージさせる本のカバーも嬉しい。 池澤夏樹が福永武彦の息子だったというのは、初めて知った。そして、最後に紹介された母・原條あき子の作った練馬区立大泉第二中の校歌が素晴らしい!この学校で学ぶ生徒たちがうらやましい。
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私も相当本を読んでいた幼年時代だったけれど、思っていた以上に海外作品に触れていなかったのかも あと同じ本を繰り返し読む子供だったからでもある というように自分の幼い頃の読書の記憶を辿りたくなる本である
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知らない本についての話が大半な中、たまに読んだことがある本が出てくるとテンションが上がる。 結局一番印象に残ったのは、池澤夏樹先生が村上春樹『ねじまき鳥クロニクル』に科学的な嘘があると指摘したところ。 『満州の真ん中で井戸の底に落ちた男の話が出て来る。井戸に落ちた男が絶望してい...
知らない本についての話が大半な中、たまに読んだことがある本が出てくるとテンションが上がる。 結局一番印象に残ったのは、池澤夏樹先生が村上春樹『ねじまき鳥クロニクル』に科学的な嘘があると指摘したところ。 『満州の真ん中で井戸の底に落ちた男の話が出て来る。井戸に落ちた男が絶望していると、真上から日が差す。そういう描写がある。「それで少し希望が湧いてきた」と。だけどね、満州で井戸の底に日が差すことはあり得ないんだ。地球の形を考えればわかる。北回帰線から北にある土地で、そんな現象は起こらない。』 いや細かいわ!と思う反面「そういう細かいところが気になってもいいんだ」という肯定を得たような気になった。私もいい加減な所があると気になりやすいタチなんだけど、本筋ではないところに引っ掛かる自分は受け手として未熟なのではないか、もっと大らかな読者(時に観客)にならなければいけないのではと思ってしまうときがあるので。 でもどこを面白く感じるかどこに引っ掛かるかなんて自由だよ、天下の池澤夏樹先生なんてこんなに細かいんだぜ?と思っていくことにする。
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