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金閣を焼かなければならぬ 林養賢と三島由紀夫
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金閣を焼かなければならぬ 林養賢と三島由紀夫

内海健(著者)

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金閣を焼かなければならぬ 林養賢と三島由紀夫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2020/06/23
JAN 9784309254135

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金閣を焼かなければならぬ

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商品レビュー

3.7

10件のお客様レビュー

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2024/05/25

数十年前に読んだ三島由紀夫「金閣寺」の主人公が、何故か頭から離れない。 新聞の書評を読み、読まなくてはならない、と購入したものの、長く積読に。 定年となり、フルタイム勤務から解放されて、ようやく堪能。 これからは、自分の心と向き合っていきたい? いや、それが「わからない」のだと。...

数十年前に読んだ三島由紀夫「金閣寺」の主人公が、何故か頭から離れない。 新聞の書評を読み、読まなくてはならない、と購入したものの、長く積読に。 定年となり、フルタイム勤務から解放されて、ようやく堪能。 これからは、自分の心と向き合っていきたい? いや、それが「わからない」のだと。 三島由紀夫の生育歴にも驚いたが、それ以上に、 養賢の生地に向かう描写が心に焼き付いたのは、私が福井県出身だからということではなく、著者の養賢への思いが伝わってきたからだと思う。

Posted by ブクログ

2022/03/24

知らなかった事実ばかりで楽しく読んだ 以下、書籍紹介より 金閣寺の放火僧・林養賢。当時、その動機を「美への嫉妬」などと語ったが、そういうことなのではない。三島の『金閣寺』も援用しながら、分裂病発症直前の、動機を超えた人間の実存を追う。

Posted by ブクログ

2021/06/17

タイトルに魅かれて読みたいと思っていた。しかし、単行本であることと、書店ですぐに見つけられなかったこともあって、読まずじまいできた。最近、図書館にまた行き出したので見つけて読んでみた。ことばが難しい。「離隔」きっとキーワードなんだろう。何度も登場するが、結局イメージがつかめないま...

タイトルに魅かれて読みたいと思っていた。しかし、単行本であることと、書店ですぐに見つけられなかったこともあって、読まずじまいできた。最近、図書館にまた行き出したので見つけて読んでみた。ことばが難しい。「離隔」きっとキーワードなんだろう。何度も登場するが、結局イメージがつかめないまま読み終わった。わかったこと。当時の金閣寺の住職は、小説の中の人物とは違って吝嗇(りんしょく、ケチ、このことばは覚えた)であった。林養賢の母は、息子が金閣に火を放ったということを知り、京都にやってきた。その帰り、山陰線の鉄道から保津峡へと身を投じた。三島由紀夫は小林秀雄から、どうして最後に溝口を死なせなかったのかと問われている。私自身、幼いころに、金閣寺は一度焼かれたことがあるということを聞かされていた。大人になってから三島の小説を読む。二度目に読もうというとき、小説の中で、いったい金閣は本当に焼かれたのだったか、そんなふうに思っていた。だから、燃えているシーンよりも、主人公の溝口が「生きようと思った」ことの方が印象的だったのだと思う。溝口が死ななかったということは金閣を焼かなかった、計画を実行には移さなかった、と勝手に感じていたのだろう。つまり、金閣を焼いたのならば、溝口は死ななければならなかった、そう考えていたのだろう。結局、小説でも実際にも、金閣は焼かれ、そして火を放った張本人は死ななかった。しかし、養賢は数年後に結核で死ぬことになる。ところで、私は、周りの評判がどうかは別として、「金閣寺」よりも「鏡子の家」の方が好きだ。あの最後のシーン、犬が解き放たれるシーンが印象的だった。それと、あとがきによると、著者はimago誌上にて、安永、木村、中井の鼎談を企画したそうだ。我が家にはいまもこの雑誌が創刊号からそろっている。

Posted by ブクログ