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ルポ百田尚樹現象 愛国ポピュリズムの現在地
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ルポ百田尚樹現象 愛国ポピュリズムの現在地

石戸諭(著者)

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ルポ百田尚樹現象 愛国ポピュリズムの現在地

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 小学館
発売年月日 2020/06/17
JAN 9784093887687

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ルポ百田尚樹現象

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商品レビュー

3.8

12件のお客様レビュー

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2023/04/16

サブタイトルに愛国ポピュリズムの現在地とあった事から、左派的偏りが有るかと思ったが、百田尚樹=ネトウヨ的な短絡的な思考ではなく、ブームとも呼べる現状を本人へのインタビューを皮切りに、多くの人に取材し分析を重ねている。 2019年現在を第一章、そして保守層のうねりの原点となった1...

サブタイトルに愛国ポピュリズムの現在地とあった事から、左派的偏りが有るかと思ったが、百田尚樹=ネトウヨ的な短絡的な思考ではなく、ブームとも呼べる現状を本人へのインタビューを皮切りに、多くの人に取材し分析を重ねている。 2019年現在を第一章、そして保守層のうねりの原点となった1996年を第二章として構成している。第一章では本人、第二章では当時戦争論を著し脚光を浴びた小林よしのりさんに焦点を当て、そこから発展していった新しい教科書を作る会、それを作った当時の ムーブメントを検証分析している。 特徴的なのは左右問わず、直接インタビューを試みて、分析をしていることである。実地主義とでも言えるだろうか。しっかり地に足のついた分析がなされている。 (当時は顕在化していなかったが)(左派)メディアに抑圧された右派の反転攻勢という意味では、どちらの時代も同じなのかもしれない。ただ1996年に起きた現象は、いわゆる問題意識を持った人達の攻勢だったのに対し、現在の現象はもっと一般大衆を巻き込んだポピュリズム的な色が見える。これはその当時無かったSNSの発達にともない、マスコミの流す情報に疑問を持つ一定層がヨコヨコで繋がれたのも大きい要因だろう。 自ら情報発信できるようネット社会において、イデオロギーに囚われる事無く是々非々で臨む姿が、大衆に受け入れられたのだろう。良書である。

Posted by ブクログ

2023/01/10

前半ではタイトル通り百田尚樹の現象について、インタビューも交えて書かれる。これは良いのですが、後半では90年代のつくる会についての記述がほとんどで、この本を手に取る人はだいたい知ってるのではないかとも思いました。 とはいえ結論としては、つくる会の活動と百田尚樹は地続きのように見え...

前半ではタイトル通り百田尚樹の現象について、インタビューも交えて書かれる。これは良いのですが、後半では90年代のつくる会についての記述がほとんどで、この本を手に取る人はだいたい知ってるのではないかとも思いました。 とはいえ結論としては、つくる会の活動と百田尚樹は地続きのように見えて明らかな切断がある、という内容なので、現象の違いを浮き彫りにするためには必要な記述だったのだろうと思います。 つくる会自体も当時は冷ややかに見られがちでしたが、そこからさらに劣化したかのように思われている百田尚樹的なものが、どうしてそのような印象を持たれてしまうかについては、わかりやすくまとまっていると思います。

Posted by ブクログ

2022/01/08

本人とその周辺の人へのインタビューならびに来歴、作品を通して百田尚樹がなぜここまで支持されるのかに迫るだけでなく、中盤以降の「つくる会」の章で自分の知らない90年以降の右派論壇の概略も追えてめっちゃおもしろいし超参考になった。あとこれ読んでTwitterの「右でも左でもない普通の...

本人とその周辺の人へのインタビューならびに来歴、作品を通して百田尚樹がなぜここまで支持されるのかに迫るだけでなく、中盤以降の「つくる会」の章で自分の知らない90年以降の右派論壇の概略も追えてめっちゃおもしろいし超参考になった。あとこれ読んでTwitterの「右でも左でもない普通の日本人」と書く人が少し見えてきて、要は中国と韓国に懐疑を抱く人、反中・反韓感情を持つ人が今の"普通(マジョリティ)の日本人"で、そしてそれは必ずしも与党支持や保守と結びつくわけでないってことが言語化できるレベルではおれはわかってなかった。

Posted by ブクログ

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