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ドンナ ビアンカ 光文社文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 光文社 |
| 発売年月日 | 2020/06/10 |
| JAN | 9784334790356 |

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ドンナ ビアンカ
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商品レビュー
3.6
27件のお客様レビュー
中野署管内で起きた身代金目的の誘拐事件。捜査に加わった魚住久江が真相を追う一方、孤独を抱えて生きてきた村瀬と中国人女性・瑤子の物語が描かれ、二つの物語が少しずつ近づいていく。 誘拐事件の真相が気になり、一気に読み進めた。けれど、読み進めるうちに気になっていたのは事件の行方だけで...
中野署管内で起きた身代金目的の誘拐事件。捜査に加わった魚住久江が真相を追う一方、孤独を抱えて生きてきた村瀬と中国人女性・瑤子の物語が描かれ、二つの物語が少しずつ近づいていく。 誘拐事件の真相が気になり、一気に読み進めた。けれど、読み進めるうちに気になっていたのは事件の行方だけではなくなっていた。 前作『ドルチェ』は短編集だったが、今回は長編だからこそ、登場人物の孤独や迷い、誰かを想う気持ちがじっくり描かれている。何が起きたのかだけでなく、その人が何を思い、なぜそうしたのかまで見えてくることで、人間ドラマとしての面白さがぐっと増していた。 特に心に残ったのは村瀬と瑤子。村瀬は瑤子を思い、瑤子も村瀬を思う。二人とも思い描いていた人生を歩めてきたわけではない。それでも出会ったことで、ここからならやり直せるのではないかと前を向こうとする。その思いが純粋だからこそ切なく、やがてそこに危うさが滲んでいくのがやるせない。 後半は、事件がどう決着するのか以上に、二人には何とか幸せになってほしいと思いながら読んでいた。真相を追っていたはずなのに、いつの間にか二人を応援する気持ちが、ページをめくる一番の力になっていた。 魚住久江も前作以上に魅力的。相手をただ追い詰めるのではなく、言葉や表情の奥にあるものまで受け止めながら真相へ近づいていく。そんな久江の温かさが、この切ない物語によく似合っていた。 警察小説として先を追う面白さがありながら、読み終えて強く残ったのは、事件そのものよりも、そこに生きる人たちの思いだった。 真相が気になって読み始め、最後は二人の幸せを願っていた。そんなふうに読者の気持ちまで動かしていく一冊だった。
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魚住久江シリーズ2作目を読了。 姫川玲子シリーズとはまた違う雰囲気なのに、誉田哲也さんらしい世界観がしっかり息づいていて、今回も安心して物語に浸れました。 誘拐事件の捜査パートと、ある人物の過去にまつわるエピソードが少しずれた時間軸で進み、やがて重なっていく構成は“誉田作品らし...
魚住久江シリーズ2作目を読了。 姫川玲子シリーズとはまた違う雰囲気なのに、誉田哲也さんらしい世界観がしっかり息づいていて、今回も安心して物語に浸れました。 誘拐事件の捜査パートと、ある人物の過去にまつわるエピソードが少しずれた時間軸で進み、やがて重なっていく構成は“誉田作品らしさ”そのもの。凄惨な描写は控えめで、事件の行方と登場人物たちの心の動きに集中できる一冊でした。 久江をめぐって男性陣がさりげなく張り合う場面は、シリーズの空気にちょっとした軽やかさを添えていて楽しい。 そして、あとがきで触れられていた事実を調べた瞬間の驚きと納得感は、今年の読書体験でもかなり上位。読後に残る余韻がとても心地よかったです。 姫川玲子とのタッグが描かれる作品はすでに発売されているので、積読の山から早く引っ張り出して読みたい気持ちが高まっています。
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誉田哲也らしい人間ドラマを期待して読むなら楽しめる作品だった。 事件自体は身代金受け渡しや犯人の動きなど見せ場はあるものの、最後まで「予想外だった」と思える展開は少なかった。そのため、サスペンスとしてはやや物足りなさが残る。 一方で印象に残ったのは、村瀬と瑶子の真っ直ぐな想い...
誉田哲也らしい人間ドラマを期待して読むなら楽しめる作品だった。 事件自体は身代金受け渡しや犯人の動きなど見せ場はあるものの、最後まで「予想外だった」と思える展開は少なかった。そのため、サスペンスとしてはやや物足りなさが残る。 一方で印象に残ったのは、村瀬と瑶子の真っ直ぐな想いだった。偽装から始まった関係が少しずつ変化していく過程は丁寧に描かれていて、読後も事件よりこちらの方が強く心に残った。また、魚住久江の人を見る眼や、副島の壊れていく姿も物語を支える要素として印象深い。 人間ドラマとしては楽しめたが、誘拐事件を軸にしたサスペンスとして期待していた自分には少し物足りず。
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