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歴史の教訓 「失敗の本質」と国家戦略 新潮新書

兼原信克(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2020/05/18
JAN 9784106108624

歴史の教訓

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商品レビュー

4.4

6件のお客様レビュー

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2024/02/06

もしかすると今年読んだ本の中で最も勉強になる本になるかもしれない。これまでの歴史本は日本人が主人公として書かれたものが多かったが、ヨーロッパ、ソ連、アメリカの思惑も冷静さをもって描かれており、とても良い。

Posted by ブクログ

2022/12/25

日本の国家安全保障戦略においても重要な概念である、自由と民主主義からなる普遍的価値観の普遍的たる所以を歴史やさまざまな文明・宗教における哲学から説き起こし、近代日本の挫折、現代日本の国家戦略を述べている。

Posted by ブクログ

2021/02/18

長年、首相官邸で安全保障に携わってこられ、現在は大学教授の兼原氏による近代の歴史に学ぶ安全保障論。近代の日本を取り巻く東アジアの歴史のみならず、欧米やインドを含め豊富な知識を基に論じられており説得力がある。勉強になった一冊。 「人は、未来を見るために過去を見るのである」p18 「...

長年、首相官邸で安全保障に携わってこられ、現在は大学教授の兼原氏による近代の歴史に学ぶ安全保障論。近代の日本を取り巻く東アジアの歴史のみならず、欧米やインドを含め豊富な知識を基に論じられており説得力がある。勉強になった一冊。 「人は、未来を見るために過去を見るのである」p18 「今を生きる私たちは、私たちが信奉する価値観をもって、歴史から教訓を引き出す。それは自由、民主主義、法の支配といった普遍的な価値観である。その根底には、一人ひとりの人間の尊厳に対するゆるぎない確信がある。肌の色、目の色、文化、政治信条、宗教を超え、国境を越え、さらには時間さえ超えて、人類を貫いてきた道徳感情があるとすれば、それは人間がみな自由であり、平等であり、誰もその尊厳を侵すことができないという確信である」p19 「スペインとポルトガルは大航海時代を切り拓いた国であるが、その理由は彼らがイスラム勢力をイベリア半島から追い出したばかりの若い国であり、オスマン帝国やヴェネチアの海軍が取り仕切る地中海貿易に入っていくことができなかったからである」p25 「(大航海時代)当時、世界で流通した銀は2種類しかない。スペイン銀と石見銀山の銀である。この2つが世界経済を回しており、当時、世界に流通していた銀の1/3が石見の銀だと言われている」p29 「産業革命後の僅か数十年で、ムガル帝国(インド)、大清帝国、ベトナム王朝など、いずれも大河の治水から発展した長い歴史を持つ農業文明の国々が、次々とヨーロッパ勢に屈していった。石炭を燃やし、水蒸気を使って機械を動かす火の文明が、大河の治水と農耕で繁栄した水の文明を次々に併呑したのである。そこでは当然ながら、屈服される側の同意など求められなかった。英国が中国に仕掛けた阿片戦争は、不義の戦争の典型であった」p33 「僅か三十数年の日本の統治下で、朝鮮半島の人口は約1300万人から約2500万人に増加している。さらに200万人が日本に出稼ぎに出ており、100万人が満州に、更に100万人が華北へ移住していた。工場の数は数百から6000になり、その半分は朝鮮人自身の経営であった。稲作の生産性も2倍になった。日本は京義線、京釜線、京仁線等の鉄道インフラ整備や、鉱山開発、工場建設に力を注いだ。隣国を植民地として近代化を推し進め、安全保障上の盾とする日本の植民地支配は、欧米と比べてもかなり特殊であり、当時は「内鮮一体」と呼ばれた」p61 「(対華二十一ケ条の要求)ここが日本近代史の1つの大きな転換点だったと思う。日本は帝政ロシアの南下が怖いから朝鮮半島を併合した。その後もロシアの南下に備えて、折に触れて北へ向かって大陸に深入りしていく。日本陸軍の頭の中には、常にロシア(ソ連)のことが念頭にあった。しかし、日本自身が帝国主義国家の片鱗を見せた対華二十一ヶ条の要求は、中国の反日ナショナリズムに火をつけることになったのである」p78 「(第一次世界大戦後)若き米国にはまだ、欧州勢を押しのけて世界の警察官になるつもりはなかった。戦間期の国際協調主義、平和主義には、米国という力の裏付けがなかった。力の裏付けを持たない国際制度は短命である」p88 「(統帥権の独立)その火付け役は、海軍内の艦隊派と呼ばれる人々であるが、これを憲法論に仕立てたのは帝国議会である。野党の政友会がロンドン海軍軍縮条約を利用して、民政党の浜口雄幸首相に対して、陛下の権限である「統帥権を干犯している」と主張して、なぜ軍艦の数を政治家や外交官が決めているのだと突き上げたのである。これは日本憲政史上、最大の失敗であった。なぜなら、この時以降、統帥権が独立し、軍の専横と暴走に繋がったからである。シビリアン・コントロールの一翼を担うべき帝国議会が、こともあろうに軍を野に放つような憲法論を提唱したのである。これほどの愚はない」p93 「大陸ではドイツがまとまると、もう誰も勝てなくなる」p98 「米国人は日ごろは人が良いが、エスカレートするときは速い。ジョージ・ケナンは「民主主義国は怒りに任せて戦う(Democracy fights in anger.)」と名言を残した」p127 「負ける戦争は絶対にやってはいけない。自分より絶対的に強い相手と死活的利害が衝突したら、何を譲ってでも一歩下がり、国家と国民の生存を確保するのが最善の外交である」p130 「既得権益と新興勢力は必ずぶつかる」p172

Posted by ブクログ

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